出版社内容情報
縄暖簾ごしにみえてくる歴史
どんな店でどんな酒を楽しんできたのか、〈一寸一杯〉をまじめに考える。
京都にはお茶屋・お座敷といった敷居の高い店が多く残る一方で、より庶民的な一杯飲み屋が軒を連ねる風景もある。随筆や文学作品、ガイドブックや地図などを手がかりに、こうした京都の酒場の系譜をたどる。
内容説明
どんな店でどんな酒を楽しんできたのか、“一寸一杯”をまじめに考える。縄暖簾ごしにみえてくる歴史。
目次
序章 裏町の酒場から
第1章 “茶屋酒”の系譜学
第2章 酒場の登場
第3章 洋食酒場と花街
第4章 歓楽街の誕生
第5章 “裏寺町”の空間文化誌
終章 “会館”という迷宮
著者等紹介
加藤政洋[カトウマサヒロ]
1972年長野県生まれ。1995年富山大学人文学部人文学科卒業。2000年大阪市立大学文学研究科後期博士課程修了、博士(文学)。現在、立命館大学文学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
10
まさに「酒場の京都学」というより、京都の酒場の歴史研究の書。 参考文献の種類と数が半端ない。 書籍や地図、写真などたくさんの資料から京都の酒場の成り立ちを明らかにしていく。 しかし私の好みからすると少々理屈っぽい。 太田和彦さん風で「いい酒、いい人、いい肴」で肩ひじ張らずに楽しみたい。2020/06/02
Koki Miyachi
3
江戸時代から現代に至るまで、京都の酒場文化を辿る。ほぼ参考文献の羅列であり、読み物としてみるべきものはない。2023/06/05
Koichi Yamashita
3
裏寺や木屋町、花街、西陣京極、に見られる酒場が江戸時代から近代に至るまでの経緯や、酒場の雑居アパートのよう会館と呼ばれる建物の生立ち。遊郭、貸茶屋、カフエ、バーと酒場との関係歴史と興味深い話が満載で面白かった。先の大戦で京都の街は焼けて無いから江戸時代から現代に至るまで酒場の歴史を垣間見ることが今でも出来る街なんだと納得した2020/06/08
takao
2
ふむ2024/06/22
裏鬼門
1
ごちゃごちゃ言わんと・・・2021/04/08
-
- 和雑誌
- ホトトギス (2025年3月号)