出版社内容情報
『記紀』に仕組まれた虚構を、執拗に暴く。この営為によって、卑弥呼の墳墓も含め、九州王朝の実像が見えてきた。そればかりか、史実を粉々に破壊した真犯人とその動機も明らかになった。この人物は、自らの常軌を逸した欲望を実現させるために、史事を踏みにじっていた。この結果、後世にとんでもない混乱をもたらし、それは今もなお続いている。発想の逆立ちした一族の犯した罪は、大きくて深い。古代通史、ここに完結。
内容説明
古代史を破壊したのは誰か。大和朝廷による「削偽定実」の実態とは…『記紀』の虚構を暴く古代通史、ここに完結。
目次
第1部 九州王朝の栄華(築造された上表文;「筑紫君磐井=豪族」説を覆す;『隋書』の中の九州王朝;日本列島を貫く支配体制)
第2部 「歴史創造」に賭けた一族の執筆(九州王朝の滅亡;新羅の怨念と童謡;姿を現した「大和朝廷」の始祖)
第3部 「削偽定実」による歴史の創作(悲願;墓穴を掘った「大和朝廷」;密かなる権力への抵抗)
著者等紹介
河村日下[カワムラクサカ]
1946(昭和21)年7月、鳥取県倉吉市に生まれる。37歳で、改めて日本古代史に興味を持ち、サービス業に従事しながら、その謎解きを始める。2005(平成17)年、58歳で仕事を辞め、古代の謎解きと『万葉集』の解読に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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