“自閉症学”のすすめ―オーティズム・スタディーズの時代

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“自閉症学”のすすめ―オーティズム・スタディーズの時代

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  • サイズ B6判/ページ数 392p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784623086481
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C0010

出版社内容情報

〈自閉症学〉に出会うと、自分のこと、障害のこと、社会のことが少し違った角度で見えてくる。
18の学問・テーマから“自閉症”にアプローチすることで、この現代という時代とわれわれ人間への理解を深める、まったく新しい試みのはじまり。
いざ、<自閉症学>の世界へ――

なぜいま“自閉症”が注目されるのか?
この自閉症にアプローチすることで、現代社会や今を生きるわれわれ人間のことをあらためて問うことができるのではないか?
――本書では「心理学」「哲学」「文化人類学」「法律」「文学」「生物学」など、文系・理系あわせ18の学問・切り口から自閉症をとらえることで、この現代という時代と人間理解を深めることを試みる。さまざまな学問分野からの自閉症へのアプローチの束、オーティズム・スタディーズ(Autism
Studies)の新たな可能性を示す書。國分功一郎×熊谷晋一郎×松本卓也による鼎談も同時収録。

内容説明

“自閉症学”に出会うと、自分のこと、障害のこと、社会のことが少し違った角度で見えてくる。18の学問・切り口から“自閉症”にアプローチすることで、この現代という時代とわれわれ人間への理解を深める、まったく新しい試みのはじまり。いざ、“自閉症学”の世界へ―。

目次

第1章 心理学―心の世界の探究者からみた自閉症
第2章 精神病理学/精神分析―世界体験を通して理解する自閉症
第3章 哲学―「人間」を考え続けた二五〇〇年の歴史が変わる
第4章 文化人類学―ブッシュマンとわが子における知的障害の民族誌
第5章 社会学―自閉症から考える親密性と共同性のあいだ
第6章 法律―自閉症が生みだす「法」
第7章 文学―フィクションにおける「心の読みすぎ」と「透明化された体」
第8章 生物学―遺伝子変異と発生から解明する自閉症
第9章 認知科学―脳の認知粒度からみえてくる自閉症とコミュニケーション
鼎談 今なぜ自閉症について考えるのか?―“自閉症学”の新たな可能性へ向けて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

11
方言を話さないで標準語だけ使うと言われていた都市伝説を調査し確かめたら本当だった、症状メカニズムが謎過ぎる自閉症の横断的研究。心理学や生物学が最新知見を紹介する手際は安定だし、精神分析が濃い内容で健闘している意外さと、文化人類学と法学もまた現場の知として貢献できそうな気配は驚き。自閉症哲学としてのドゥルーズという方向の妥当性は今のところまだ微妙に感じるけど、ラカンやスピノザと組み合わせて自分と似た他者を見つけられないがゆえに世界の何かしらを構成できてないのではと提示される仮説には、非常に思考を刺激される。2019/07/31

kentaro mori

6
素晴らしい!心理学、精神病理学、哲学、文化人類学、社会学、法律、文学、生物学、認知科学からみた〈自閉症〉。⚫️「定型発達」と呼ばれる多数派がつくりあげた近代文明は、今日様々な問題を抱えている。これまでにつくりあげてきた文明をあたりまえのものだと思わずに、それを新しい目で見つめ直し、もっとちがったかたちの文明をつくることはできなかったのかどうか、考え直すべきときに来ているのかも知れない。その時に、これまで「正常」とされてきたものを疑ってみる視点は必要だ。定型発達の人間たちは、自閉症について考えることを(続)2019/04/18

newpapa

4
 非常に知的刺激を得られる本でした。  AIの研究を通して、人間に迫るのと同じで、自閉症に迫ることにより、人間(定型発達者?)に迫るアプローチには驚きました。  また、当事者、保護者、研究者、脳神経、哲学など本当に多面的に自閉症に真摯にアプローチしているところに驚きました。素晴らしい本でした。2019/11/02

PukaPuka

4
この本にどれくらいのめりこめるかで、自閉症への関心度合を測れるかもしれない。そこまで問題意識がない人には、いまひとつ乗れない本。明確な自閉症と、広義の自閉スペクトラム障害はわけないといけないし、過剰診断問題には、日本がますます集団主義の同調圧力社会になっていることがあるだろうと思っている。自閉スペクトラム障害は医学の診断分類としては極めて雑で発展途上であり、今後もあれこれ議論は必要だろう。診断学という点では、この本内容が豊富で面白いと喜んではいられないと思う。2019/09/06

marukuso

4
自閉症をはじめ、発達障害は社会的にも認知され、当事者は年々増加している。定常発達者であるものからすると彼ら彼女らをマイノリティと捉え、症状について知り、ケアすることを考えがちだ。だが逆の立場からすると今の社会の方が当事者たちにとって生きにくい世の中で、どこか問題があるのだろう。本書はこの逆の立場から定常発達を見つめ直し、ひいては今の社会の問題を捉えようとしている。ジャンルをまたいだ執筆者たちだからこそ単なる論文集になりがちだが、一本の線でつながっている。読み応えありでした。2019/06/27

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