ミネルヴァ日本評伝選
六角定頼―武門の棟梁、天下を平定す

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623086399
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0321

出版社内容情報

六角定頼(1495~1552) 近江の戦国大名。
足利将軍家の後盾となって中央政界に大きな影響力を持ち、北近江浅井氏をも支配下に置いた六角定頼。最盛期には天下人ともいえる存在だった人物の初の評伝。近江に盤踞した謎の佐々木六角一族の足跡を辿る。

内容説明

六角定頼(一四九五~一五五二)近江の戦国大名。足利将軍家の後盾となって中央政界に大きな影響力を持ち、北近江浅井氏をも支配下に置いた六角定頼。最盛期には天下人ともいえる存在だった人物の初の評伝。近江に盤踞した謎の佐々木六角一族の足跡を辿る。

目次

第1章 父高頼と兄氏綱―戦国大名六角氏の始まり(高頼の登場;応仁の乱;幕府との和睦から六角征伐へ;幕府との宥和;氏綱の生涯)
第2章 定頼の登場―将軍を庇護し幕府を支える(定頼の幼少期;定頼と管領細川高国;定頼と細川晴元;将軍の庇護者定頼)
第3章 定頼の全盛―「天下人」として畿内に君臨(定頼と天文の騒乱;定頼の権勢上昇す;天下人定頼;天下の執権;定頼の晩年)
第4章 定頼の事蹟―発給文書に見るその権勢(他大名との交渉;洛中の相論;領国近江の内と外)
第5章 子義賢と孫義弼―後継者の苦闘、そして戦国大名六角氏の終焉(定頼の後継者;家督相続;崩壊の序曲;観音寺騒動から信長の上洛へ)

著者等紹介

村井祐樹[ムライユウキ]
1971年、東京都生まれ。2000年、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、東京大学史料編纂所准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

18
六角定頼の評伝。いやーもう出ただけでもめでたいのに、父・高頼、子・義賢、孫・義治の事績まで追っかけてあり、これ一冊で戦国期の六角氏がわかるお得な一冊。複雑怪奇な畿内情勢の中で、それぞれの陣営とつかず離れずの距離を保ち、将軍・義晴の後見役として「天下」を差配する様はなかなかのもの(で、恨みも買ってたらしく本願寺証如からは「あいつやっと死んだぜー」と書かれている)。「六角氏」という畿内戦国史の欠けていたピースが埋まるとともに、信長が目指していた姿もこういうものだったのかなと思わせる内容。おすすめ。2019/06/05

ほうすう

13
六角定頼というタイトルであるが、父・高頼から孫・義弼まで一冊で戦国大名六角氏のほぼ全時代を抑えることができる良書。六角氏をここまで詳しく描いた本は貴重かと思う。それにしても戦国初期の畿内情勢は実に複雑怪奇。なにを中心として見ればよいか分からないからか。そういった畿内情勢に近すぎず離れず良い距離感を保ったのが六角定頼という人物なのであろう。本書では、高頼が「天下を取ろうとしなかった」ことに対して、その発想がなかったと記されていた。それも確かであるし、将軍と軍事的に対立しなかったのが大きいのではないかと思う。2019/09/10

Toska

5
室町後期の重要なプレイヤー・六角氏。定頼の事績だけでなく、かなり長いスパンで一族の動向を追っているのでお得感がある。語り口も平易で分かりやすい。定頼の影響力に軍事や経済など物質的な裏付けがあったのか、それとも純粋な政治的駆け引きの賜物だったのかが今ひとつよく分からず、そこだけはもうちょっと突っ込んでもらいたかった。あと、著者はガンダム好きすぎるでしょう。2021/09/02

mallio

4
六角定頼を中心に、祖父髙頼・父氏綱・子義賢・孫義弼まで5代の六角氏をまとめた本。髙頼の傍若無人ぷりや、定頼が当時の畿内や幕府から、ものすごく頼りにされている(もしくはご機嫌を伺われている)かが、よく分かる。六角定頼は、どっちか一方に深く肩入れし過ぎず、巻き込まれ過ぎず、かと言って発言力は残しつつ、というバランス感覚がものすごく良かったという印象。2020/08/17

Junk

1
六角氏については近江の大名で織田に滅ぼされた程度の知識しかなかったが、この本で六角氏が室町時代後期において室町幕府の中心的な役割を担い、畿内において大きな力を持っていたことを知れた。 この本を読むと戦国時代を取り上げた大河ドラマで六角氏について触れられることが殆どないのか疑問である。むしろ六角氏をメインとした大河ドラマが作られてもおかしくないのではと思えてくる。2022/01/14

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