出版社内容情報
世界貿易システム構築の軌跡??
国際協調と完全雇用を理想とした多国間協定
成立への内幕を新たな資料を加え捉えなおす。
戦後世界経済システム研究において、これまで、IMFに比して研究蓄積が不十分であったGATTを対象に、協定交渉の草稿を踏査、その発足に至る実態を詳細に検証、評価を得た初版に、増補版では、GATTオリジナル文書がITO憲章調印のまさにその舞台裏で、加筆・修正されていく経緯を分析した章を追加。これにより、幻と化したITO憲章の理想主義を一部引き継いだGATTがWTO成立までをカバーする多国間通商協定としての体裁を完成させたことを明らかにする。
内容説明
戦後世界経済システム研究において、これまで、IMFに比して研究蓄積が不十分であったGATTを対象に、協定交渉の草稿を踏査、その発足に至る実態を詳細に検証、評価を得た初版に、増補版では、GATTオリジナル文書がITO憲章調印のまさにその舞台裏で、加筆・修正されていく経緯を分析した章を追加。幻と化したITO憲章の理想主義を一部引き継いだGATTがWTO成立までをカバーする多国間通商協定としての体裁を完成させたことを明らかにする。
目次
第1章 米英戦時貿易交渉―戦後貿易システムの原点
第2章 1945年米英金融・通商協定―戦後貿易システム構築を巡る米英の確約
第3章 米英金融・通商協定から第1回貿易雇用準備会議(ロンドン会議)前夜まで
第4章 第1回貿易雇用準備会議(ロンドン会議)の考察とITO憲章草案の作成―セカンド・トラックに関する協議
第5章 第1回貿易雇用準備会議(ロンドン会議)とGATT草案の作成―ファースト・トラックに関する協議
第6章 第2回貿易雇用準備会議(ジュネーブ会議)への途―分析視角と米英の動向
第7章 ジュネーブ関税引下げ交渉―GATTの第1回関税譲許交渉の分析
第8章 GATT文書類の作成とその発効手続きを巡って―第2回貿易雇用準備会議(ジュネーブ会議)の意義
第9章 GATT第1回締約国団会議の開催とその意義―GATTオリジナル文書(1947年10月)の修正と加筆を巡って
著者等紹介
山本和人[ヤマモトカズト]
1955年1月生まれ。1983年3月同志社大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。1983年4月福岡大学商学部講師。1991年9月福岡大学商学部教授。博士(経済学)(2000年、東北大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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