ミネルヴァ日本評伝選<br> 折口信夫―神性を拡張する復活の喜び

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ミネルヴァ日本評伝選
折口信夫―神性を拡張する復活の喜び

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  • サイズ B6判/ページ数 430p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623085170
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0310

出版社内容情報

神道、大嘗祭、そして天皇とは… 神話を読み替える折口学の地平。折口信夫(釈迢空)(1887~1953) 民俗学者、国文学者。
独創的な国文学・民俗学・芸能史を展開し、歌人・詩人としても活躍した折口信夫。折口学とも呼ばれる世界はいかに打ち立てられたか。神道学者としての姿を軸に、「国家神道」の時代を生きた、その学問と生涯を描く。

はじめに

序 章 「神道学者」としての折口信夫
 1 近代神道史の中の折口信夫
 2 本書の方法と現在的な課題

第一章 「折口信夫」の誕生まで
 1 大阪木津村から大和・飛鳥坐神社へ
 2 國學院大學・神風会・柳田國男

第二章 「よりしろ」論と大正期の神道、神社界――「髯籠の話」「異訳国学ひとり案内」「現行諸神道の史的価値」
 1 「髯籠の話」の深層へ
 2 「国学・神道=国民道徳論」への批判
 3 知られざる論考、「現行諸神道の史的価値」

断章1 弟子たちとの生活

第三章 神授の呪言・まれびと・ほかひびと――「国文学の発生」
 1 「国文学の発生」と「神道史の研究」
 2 「春の初めに来る神」は何を語ったのか
 3 「まれびと」の視界

第四章 沖縄へ、奥三河へ――「琉球の宗教」「古代生活の研究」「山の霜月舞」
 1 折口信夫、沖縄へ渡る
 2 「山の霜月舞」の村へ
 3 「大神楽」と鎮魂
 4 奥三河と沖縄とを架橋するもの

第五章 「神道史の研究にも合致する事になつた」――「神道に現れた民族論理」
 1 折口信夫の「神道史の研究」
 2 現行「神道研究」への批判
 3 「古代研究」からの神道史
 4 呪言・みこともち・惟神

断章2 二つの大学の教師として

第六章 昭和三年、大嘗祭の現場から――「大嘗祭の本義」
 1 「大嘗祭の本義」を読み直す
 2 大嘗祭をめぐる神道家の言説
 3 真床襲衾・天皇霊・まれびと神

第七章 折口信夫の「アジア・太平洋戦争」――「国学とは何か」「平田国学の伝統」「招魂の御儀を拝して」
 1 昭和八年の「十人組徒党事件」
 2 二・二六事件から「アラヒトガミ事件」へ
 3 平田篤胤の再評価と「靖国神社」

第八章 神々の「敗北」を超えて――「神道の友人へ」「民族教より人類教へ」「道徳の発生
 1 「神こゝに 敗れたまひぬ」
 2 折口信夫と神社本庁
 3 天子非即神論と「みこともち」
 4 超越神、創造神を求めて
 5 「神学的神話」と「宗教的自覚者」

断章3 食道楽

終 章 「もっとも苦しき たたかひに……」

参考・引用文献・資料
あとがき
折口信夫年譜
折口信夫引用著作索引
事項索引
人名索引

斎藤 英喜[サイトウ ヒデキ]
著・文・その他

内容説明

折口信夫(釈迢空)(一八八七~一九五三)民俗学者、国文学者。独創的な国文学・民俗学・芸能史を展開し、歌人・詩人としても活躍した折口信夫。折口学とも呼ばれる世界はいかに打ち立てられたか。神道学者としての姿を軸に、「国家神道」の時代を生きた、その学問と生涯を描く。

目次

「神道学者」としての折口信夫
「折口信夫」の誕生まで
「よりしろ」論と大正期の神道、神社界―「髯籠の話」「異訳国学ひとり案内」「現行諸神道の史的価値」
弟子たちとの生活
神授の呪言・まれびと・ほかひびと―「国文学の発生」
沖縄へ、奥三河へ―「琉球の宗教」「古代生活の研究」「山の霜月舞」
「神道史の研究にも合致する事になつた」―「神道に現れた民族論理」
二つの大学の教師として
昭和三年、大嘗祭の現場から―「大嘗祭の本義」
折口信夫の「アジア・太平洋戦争」―「国学とは何か」「平田国学の伝統」「招魂の御儀を拝して」
神々の「敗北」を超えて―「神道の友人へ」「民族教より人類教へ」「道徳の発生」
食道楽
「もっとも苦しき、たたかひに…」

著者等紹介

斎藤英喜[サイトウヒデキ]
1955年、東京都生まれ。1990年、日本大学大学院文学研究科博士課程満期退学。椙山女学園大学短期大学部助教授、佛教大学文学部教授などを経て、佛教大学歴史学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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清青流天

0
斎藤英喜教授のご著書。斎藤教授は京都にある佛教大学の先生。「仏教」大学なのに神道とか民間信仰とかされているとうことで自称・異端教授。 実は斎藤教授の市民講座に毎年、参加させてもらっているので(今年は仕事の予定あわず残念)ご著書も購入させていただいております。 折口といえば、私の中では柳田の高弟ながら柳田と袂をわかった文学系民俗学者のイメージ。あとは歌人・釈超空。ところがそれだけではなく、神道学者でもあったというのがこの本のポイント。難しい部分もありましたが、斎藤教授の語り口で文章が頭の中で再生されました。2019/05/30

うんとこしょ

0
折口信夫を軸に近代日本の神道史を整理しているため、折口信夫の知識だけでなく近代神道史の知識も得られるから一石二鳥。折口信夫にとっての「神道」あるいは「神」を描き出すことで、戦後においては神社本庁へと結実してゆくことになる近代以降の神道のあり方を相対化することが、著者の眼目のひとつであるように思う。昔読んでみてよくわからなかった折口信夫だが、この評伝で何度か言及されているものは今度読んでみたい。2019/05/25

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