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ファッションの哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784623084951
  • NDC分類 593
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ファッションは身体と流行の関わりという視点から、文化〈カルチャー〉・産業〈ビジネス〉・表現〈デザイン〉をいかに説明するのか?
これからファッションを論じるための5章。

服を着るということはどういうことか?自己表現としてのファッションなのか、あるいはあくまで「衣」としての機能が果たせればいいのか?服を着ることが、知らぬ間に社会を変えているのだとしたら? 本書では、身体、メディア、社会の変化、モードの意味、ブランドの意義、貧困と格差、環境への負荷など、様々な視点から「服を着る」ことの本質的な意味を考えていく。ファッションを語る前に、まずは本書を読んでほしい。

内容説明

ファッションは身体と流行の関わりという視点から、文化“カルチャー”産業“ビジネス”表現“デザイン”をいかに説明するのか。これからファッションを論じるための全5章。

目次

はじめに ファッションという哲学
第1章 着ているもので、その人がわかる
第2章 ファッションは身体を解放した
第3章 ファッションは美を作る
第4章 欲望と誘惑と搾取のビジネス
第5章 からだを作り出すちから
おわりに ファッションと世界の行方

著者等紹介

井上雅人[イノウエマサヒト]
1974年生まれ。東京大学文学部および文化服装学院卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。現在、武庫川女子大学生活環境学部准教授。専攻はデザイン史、ファッション史、物質生活史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

69
現在私たちが押し込められている「洋服」という身体様式。それは近代化によって作られた、機能的だが窮屈な身体で「つまり、ファッションとは可視化された近代」なのだと作者は言う。そんなファッション論は近代の個人像についてから始まり、大量生産品を扱う近代人は均質化された肉体を求めたこと、さらにはクレージュやシャネルの機能的な肉体に対し、コム・デ・ギャルソンに象徴される反機能的な身体の提案により機能的な肉体に規格化しようとする流れに対抗する手段を持てるというファッションの可能性にも及び、近代論としても面白かったです。2024/06/14

ポタオ

7
あんまおもんなかったな〜。哲学書はもっと歳とってから読も2023/11/02

MOTO

5
服を選ぶ時(この色綺麗だけど派手じゃないかなー)と、悩んだりするが、一体誰から見ての(派手)なのか。自分が?それとも世間が?(定番な型は安定だけど、なんかつまらないなぁ)と悩むのは、人と同じだと不満、でも違えば不安ってどういう事?哲学なので答えはないが、深刻ではない日常疑問の、その先を考察してみる面白さはあった。2020/04/22

浦和みかん

4
ファッションについて(※ファッション史ではない)実に多角的に、広い事例を挙げながら論じている。例えば身体論やプロダクトデザインに興味がある人でも楽しめるだろう。一方で、その幅が広さゆえに作者の主張が見えづらいという批判はあるかもしれない。以下、備忘録。1章は「行為か現象か」という議論を皮切りにメッセージ性や象徴性について。2章は「着る」という行為が主体に何をもたらすか。3章は芸術の中の位置づけ。デザイン史もここに含まれる。4章は資本主義との関係。大量生産に対して哲学的に。5章は生活との関係。2020/07/01

Yoko Kakutani 角谷洋子/K

2
東京大学文学部および文化服装学院卒業というすごい経歴の著者が様々な文献を引用しつつファッションの真髄にせまる良書。 「政治や経済他の文化と比べてもファッションを取るに足らないと考える人は多い」と提言しているが、私もそう思う。ファッション、服飾研究家などは過小評価されがちである。本文では日本のカワイイ文化、ファストファッション、ファッションと倫理について語った第4章が特に広い視野で評論が繰り広げられ、印象に残った。2020/12/04

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