出版社内容情報
本書は、京都市・大阪市・神戸市という3つの大都市を中心として、京阪神のさまざまな側面を人文地理学の視点から読み解いていく。
取り上げるのは限られた空間とはいえ、地理学の根源的な関心のひとつは世界の多様性を理解することにあり、本書を通してそれを学ぶことができるだろう。
また数多く掲載された地図や写真は、じっさいに現地へと足を運んで蓄えられた知識にリアリティを付け加えるにも役立つに違いない。
目次
1 京阪神の概要
2 自然
3 歴史
4 工業
5 近代都市
6 現代都市
7 農業
8 エスニック集団
9 観光
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポルターガイスト
4
めちゃくちゃ面白かった。単なる雑学集にならずちゃんと地理的思考力を育ててくれるような書き方になっていて,教科書としても教養書としても両立しうる良本だった。関西在住の地理歴史担当教員は確実に一読の価値があると思う。大量に授業ネタ回収できた。2023/05/02
YN
0
想定した内容とは少し違ったが、京阪神の地理を色々な側面から概観でき、興味深かった。これを踏まえ、関心が高い分野を深堀するのにうってつけ。2021/01/21
:*:♪・゜’☆…((φ(‘ー’*)
0
大阪大空襲範囲をみたらほとんど全部焼野原。闇市所在地地図も興味深かった。人間の営みの執念。その後きちんと都市計画しておけばよかったのに、放置していたがために農地、工場、住宅地が混沌となってしまったことをスプロール現象という。リーダーシップを取らない取らせないのが日本人の欠点だなあ。公害も興味深い。USJは住金が廃棄した重金属土地汚染が発覚したがそのままオープンしたと。オープン当時は不祥事で入場者数が伸び悩んだがインバウントで盛り返したというのはカジノ誘致にも通じそうな香ばしさ。そんなことばかりやってる。2019/11/07
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