支援のための臨床的アタッチメント論―「安心感のケア」に向けて

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支援のための臨床的アタッチメント論―「安心感のケア」に向けて

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  • サイズ A5判/ページ数 371p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623084425
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C3011

出版社内容情報

アタッチメントを支援に向けて焦点化した、「安心感のケア」として概念化し、いま目の前にある「支援の場」に生きることを目指す書

内容説明

ゆりかごから墓場まで―発達する人間の健やかな育ちを支えるアタッチメント。それはどのように支援に活かされるのか。本書は、アタッチメントを支援に向けて焦点化した、「安心感のケア」として概念化し、いま目の前にある「支援の場」に生きることを目指している。歴史的経緯から最新の研究知見、専門用語の解説まで、気鋭の著者により、包括的かつ網羅的に記述された「使える」アタッチメントの入門書。

目次

第1部 アタッチメントの基礎(アタッチメント理論の誕生;なぜアタッチメントなのか? ほか)
第2部 アタッチメントの観点からの見立て(アタッチメントのアセスメント;行動問題を理解する ほか)
第3部 関わりの中のアタッチメント(支援者の役割;施設臨床での実践 ほか)
第4部 アタッチメントを巡る対話(甘えとアタッチメント;精神分析との対話 ほか)

著者等紹介

工藤晋平[クドウシンペイ]
2003年九州大学大学院人間環境学府人間共生システム専攻博士後期課程単位取得退学。博士(心理学)、臨床心理士。広島国際大学心理科学部講師(2006年‐2012年)。京都大学学際融合教育研究推進センター特定准教授(2013‐2018年)等を経て、名古屋大学学生支援センター特任准教授、NPO法人風の家理事、刑務所スーパーバイザー等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ひろか

11
これは間違いなく、バイブルとなる一冊。巷の愛着障害もどきの文章とはレベルが違う。 帯に「臨床家にとって必読の書」とあるが、間違いない。 少なくとも、今年ベスト12020/03/22

いとう

7
アタッチメント(以下A)に関する書籍の多くが複数著者で編まれるが、本書は単独執筆である。 前者はA研究を整理・展望することでその拡大した研究分野をわかりやすく読者に紹介しくれるのに対し、本書はAの『安心感』を対象にして、A理論を広げるのではなく、臨床で活用できるように深めていく。 広がり続けるA研究において「Aとは何か?」ではなく、「Aをどのように活用するか?」は、著者の考えや臨床観が問われて気後れしてしまいしそうだが、共同ではなく単独執筆で本書が刊行されていることに、著者の気概が感じられる。2023/01/10

いとう

3
成人を対象にした心理療法において、アタッチメント(A)をどのように心理療法に組み込むか。これまでには、Aを心理療法における関係性の変数として扱う方法や(つまり、心理療法の前後でAを測定する)、Aそのものを扱う心理療法などがあり、いずれもAパターンが主題だった。しかし、著者はAパターンのアセスメントは構造的な観察のもとで判別できるのであるから、心理療法中に評価することは難しいと疑問を提示する。また、Aニードがない場合に、Aを取り扱うことは意味がないとする。必要なことは、「恐れと心理的苦痛を和らげるニードが2025/11/30

ソーシャ

3
アタッチメント理論について原点となるボウルビィやエインズワースの研究から、現在の展開まで丁寧に論じた一冊。著者もあとがきで言及していますが、一般的なテキストでは静的にとらえられる傾向にあるアタッチメント理論を、動的に捉えることができるように配慮されていて、読むとアタッチメント理論についての理解や見方が変わる一冊です。理論を支援に活かすためのヒントが詰まっているのはもちろん、精神分析との関係についても論じられています。2023/01/09

okaching

2
読むのにとても時間がかかった。個人的には文章が難読と感じた。もう少しわかりやすい言葉なら良かった。内容は面白いだけに残念。愛着形成に大切なのは敏感性で安心感がある基地となる。親の対応次第では囚われ型等のアタッチメントシステムができあがる。援助の基本は安心感の提供で主に探索を後押しする機能と恐れを和らげる機能が挙げられる。2021/07/27

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