出版社内容情報
大学に対する社会的な要求は年々高まっており、大学教育に関心が集まるようになった。本書は、大学教育を改善することをめざした実践研究に焦点をあてたものである。大学教育やFDといった新しいフィールドにおいて、これまでどのような実践研究が積み重ねられてきたのか、何を明らかにし何が課題として残っているのかを網羅的に紹介する。対象領域のサーベイを行い、高等教育独自の文脈を明確化し、具体的な研究の目的とその結果を紹介することを目指した。
内容説明
大学教育の設計、実践、改善のために。大学教育を改善することをめざした実践研究(授業改善、教員支援、組織改善と学習環境の構築)を紹介。
目次
教育工学における大学教育研究の歴史と展開
第1部 授業改善を目的とした実践研究(グループ学習;PBL(Project‐Based Learning)
アクティブラーニング型反転授業
大学教育におけるICT活用
初年次教育
ゼミナール教育
地域と共に真正な学びを実現する、サービスラーニング)
第2部 教員支援を目的とした実践研究(教育データ分析による教員支援;大学教員の成長に関わる支援;初任教員研修)
第3部 組織改善と学習環境の構築を目的とした実践研究(ICTを活用した組織的な教育改善支援;IR;MOOC;ラーニング・コモンズ)