出版社内容情報
聖徳太子ではない!! 教科書などで教えられてきた「日出処の天子」=聖徳太子は何の根拠もない虚像だった。私たち日本人は皆「日出処の天子」は聖徳太子であると、教科書などで教えられてきました。しかし、それは何の根拠もなく作り上げられた虚像だったのです。この本によって驚くべき古代史の「常識」が根柢から覆されます。
はじめに
序 章 王朝の交代、「倭国」から「日本国」へ
1 古代日本の姿
2 中国史書の中の「倭国」
3 日出処の天子は誰か
第1章 聖徳太子と多利思北孤
1 日本人にとっての聖徳太子
2 聖徳太子をめぐる謎
3 「隋書?国伝」の多利思北孤
4 法隆寺の中の多利思北孤
第2章 金印・卑弥呼、弥生から古墳時代へ 弥生時代~四世紀
1 金印の時代
2 倭の女王卑弥呼
3 古墳時代の始まり
第3章 倭の五王と近畿天皇家 五~六世紀
1 倭の五王
2 「記紀」の天皇は倭の五王か
3 金石文解釈の疑問
4 大和の王朝交代
第4章 九州王朝の成立から衰退へ 六~七世紀
1 六世紀、朝鮮半島の攻防
2 九州王朝の成立
3 多利思北孤の時代
4 白村江の戦い
第5章 日本国の誕生 七~八世紀
1 大化の改新
2 壬申の乱
3 日本国の成立
終 章 よみがえる九州王朝
1 疲弊にあえぐ倭国
2 万葉集の謎
3 秘かに伝えられた幻の筑紫舞
◆コラム
?「一寸千里の法」と短里――古代中国の天文算術書『周髀算経』
? 二倍年暦について
? 太平洋を渡った縄文・弥生の人たち
? ヨーロッパに伝えられた「九州年号」
?「君が代」は九州王朝の賛歌
?『古事記』と『日本書紀』
あとがき
参考文献
■資 料
1 「魏志倭人伝」(紹熙本三国志)古田武彦による読み下し文
2 「隋書?国伝」原文(付古田武彦による読み下し)
3 日本列島(倭国・九州王朝と近畿天皇家)の歴史年表
4 倭国・九州王朝と近畿天皇家の系図
人名・事項索引
系図・史書・写真・史料・図・表 一覧
大下 隆司[オオシタ タカシ]
著・文・その他
山浦 純[ヤマウラ ジュン]
著・文・その他
内容説明
私たち日本人はみな、「日出処の天子」は聖徳太子であると、教科書などで教えられてきた。しかし、それは何の根拠もなく作り上げられた虚像だった。この本により今まで当たり前だと考えられていた古代史の「常識」が根底から覆される。
目次
序章 王朝の交代、「倭国」から「日本国」へ
第1章 聖徳太子と多利思北孤
第2章 金印・卑弥呼、弥生から古墳時代へ―弥生時代~四世紀
第3章 倭の五王と近畿天皇家―五~六世紀
第4章 九州王朝の成立から衰退へ―六~七世紀
第5章 日本国の誕生―七~八世紀
終章 よみがえる九州王朝
著者等紹介
大下隆司[オオシタタカシ]
1945年京都市生まれ。大阪外国語大学イスパニア語科卒。「豊中歴史の会」主宰、「新東方史学会」役員。「古田史学の会」「古田武彦と古代史を研究する会」「多元的古代研究会」「九州古代史の会」会員
山浦純[ヤマウラジュン]
1943年神戸市生まれ。大阪大学工学部卒。古田武彦著『「邪馬台国」はなかった』に衝撃を受け、古代史の世界へ。古田武彦著『「姥捨て伝説」はなかった―旅は道づれ夜は歴史』(新風書房、2002年)などの編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。