このまま使える不安症状のある自閉症児のための認知行動療法“ＣＢＴ”マニュアル

神尾 陽子【編著】

ミネルヴァ書房（2023/11発売）

• サイズ B5判／ページ数 264p／高さ 26cm
• 商品コード 9784623083800
• NDC分類 378.6
• Cコード C0037

出版社内容情報

自閉症の（疑いのある）児童・生徒の不安感をなくす／軽減させるためのセッションをわかりやすく解説・紹介する。子どもたちがかんたんに記入し振り返ることで、自分の「気持ち」「からだの反応」「思考」を理解し、不安なときにどのように考え行動すればいいのか、またリラックスするする方法を知り、友だちの話しを聞く、そして相手がいやがらない自己主張ができるようになる。

目次

第１章　自閉スペクトラム症と不安について（自閉スペクトラム症（ＡＳＤ）とは
自閉スペクトラム症（ＡＳＤ）と不安の併存
ＡＳＤ児の不安への治療
ＡＳＤと不安のある子どものための学校用プログラム（「フレンズ教室」）の開発）
第２章　不安症状をもつ子どもへのＣＢＴプログラム（認知行動療法（ＣＢＴ）の考え方
ＡＳＤの不安のアセスメント
子どもの不安・うつ症状に対するＣＢＴ
ＣＢＴ実施上でのポイント）
第３章　プログラムを進める前に（プログラムのもとになる理論的背景や原理；対象となる子ども；プログラムの構成；教材；実施者；実施上の注意点；終了後）
第４章　フレンズ教室マニュアル（全１０回分）（心理教育　きもちのことを知ろう！；認知再構成法（１）　かんがえをとりだそう！
認知再構成法（２）　おじゃま虫をつかまえよう！
認知再構成法（３）　おじゃま虫とおたすけマンを知ろう！
不安の心理教育　ふあんの仕組みを知ろう！
リラックス方法を知ろう！）

著者等紹介

神尾陽子［カミオヨウコ］
京都大学医学部卒業。京大精神神経科助手、米国コネティカット大学研究員、九州大学大学院助教授を経て、２００６年‐２０１８年まで国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所児童・思春期精神保健研究部部長。現在、神尾陽子クリニック院長、お茶の水女子大学客員教授、医学博士。精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医、日本医師会認定産業医（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[読生]

認知の確認、生きるために、人と関わるために必要なこと、ひとつずつ確認していくのね。 自閉症児だけじゃなく、みんなにやってもらいたい感もある。 それで納得できない子もいるだろうけど…。 ただ、ところどころ、一歩間違えば逆に強迫観念を生んじゃうんじゃないかなあと思うこともあった。 休まない、逃げない方があとあと楽になるんだよ、とか。 それはそうなんだけど、じゃあどんなときに休んでいいのか、逃… https://booklog.jp/users/yomutoikiru/archives/1/4623083802

2025/03/08

[しいかあ]

「このまま使える」とあるように、実際の授業での板書やワークシートのテンプレート一式が揃ってる。SST的なものや緊張をほぐすための体の動かし方、不安な気持ちを分析して対応できるようにする方法など、実践的な内容。自分もわりと不安が強いたちなので、小学生に戻った気持ちで読んでみた。

2025/04/21