出版社内容情報
最新科学が解き明かす“感情”をめぐる最前線。こころと身体の健康維持に関わる「感情調整」「瞑想」などのしくみに至るまでを紹介私たちはどのように“感情”を経験しているのか? ――長らく明らかにされてこなかった感情のしくみが、ここ数年のうちに「自由エネルギー原理」によってうまく説明されることが示唆された。本書では、この新しい理論に基づいて感情とは何かについて考える。「脳がからだの状態を理解し、調節するしくみ」をわかりやすく解説するとともに、うつ病をはじめとする感情障害や自閉症、また、こころと身体の健康を維持するための感情調整、瞑想などのしくみについても触れる。
はじめに
?章 感情を生み出すしくみ
?- 1. 感情を科学する
?- 2. 感情と身体
?- 3. 感情を作る脳のしくみ
?- 4. 価値を学習するしくみ
?章 感情と推論のしくみ
?- 1. 知覚と運動のしくみ
?- 2. 内臓の運動制御と感情
?- 3. 他者の感情を知るしくみ
?- 4. さまざまな認知機能に対する情動と感情の影響
?- 5. 注意を払うのはなぜか
?- 6. 推論の方法
?章 感情障害のしくみ
?- 1. 感情障害を理解する基本的考え方
?- 2. うつ病の本質
?- 3. その他の感情障害
?- 4. 自閉症・オキシトシンと社会性
?- 5. 不確実な日常を生きる
?- 6. 自分の感情をコントロールする
?章 自由エネルギー原理による感情・知覚・運動の理解
?- 1. 脳はいかに推論を進めるか
?- 2. 脳の階層構造と階層的推論
?- 3. 能動的推論??知覚と運動が区別できないしくみ
?- 4. 内受容感覚とさまざまな機能
【参考1】自由エネルギーとカルバック・ライブラー情報量
【参考2】予測信号の更新式
付録 ヘルムホルツ小史
業績概要
ヘルムホルツの思想と人となり
エネルギー保存則
『生理光学ハンドブック』の刊行
予測誤差の起源
帰納的推論の重要性
point のまとめ
further study のまとめ
文 献
おわりに
索 引
乾 敏郎[イヌイ トシオ]
著・文・その他
内容説明
最新科学が解き明かす“感情”をめぐる最前線。私たちが日々経験する“感情”のしくみと、「うつ病」などの感情障害、「自閉症」、こころと身体の健康維持に関わる「感情調整」「瞑想」などのしくみに至るまでを紹介する。
目次
1章 感情を生み出すしくみ(感情を科学する;感情と身体 ほか)
2章 感情と推論のしくみ(知覚と運動のしくみ;内臓の運動制御と感情 ほか)
3章 感情障害のしくみ(感情障害を理解する基本的考え方;うつ病の本質 ほか)
4章 自由エネルギー原理による感情・知覚・運動の理解(脳はいかに推論を進めるか;脳の階層構造と階層的推論 ほか)
付録 ヘルムホルツ小史
著者等紹介
乾敏郎[イヌイトシオ]
大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了後、国際電気通信基礎技術研究所主幹研究員、京都大学文学部哲学科心理学教室助教授、京都大学文学部教授、京都大学大学院情報学研究科教授などを経て、追手門学院大学心理学部教授、京都大学名誉教授、京都大学特任教授、広島大学医歯薬保健学研究院客員教授、金沢工業大学客員教授。文学博士、工学修士。日本神経回路学会最優秀研究賞、日本神経回路学会優秀研究賞、日本認知心理学会優秀発表賞、日本人工知能学会より優秀論文賞、日本神経眼科学会より学術賞、電子情報通信学会より特別賞、論文賞などを受賞。日本認知科学会フェロー。日本神経心理学会名誉会員。日本認知心理学会常務理事、日本神経眼科学会評議員、日本学術会議連携会員などを歴任。専門:言語・非言語コミュニケーション機能の認知神経科学的研究に従事。健常成人の研究のみならず、発達原理の解明に向けた研究やコミュニケーション障害の脳内メカニズムに関する研究などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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