出版社内容情報
1型糖尿病を通して考える「難病」 とは。患者さんの抱える現実を専門医がわかりやすく語る糖尿病には1型と2型があることを知らない人は多い。1型糖尿病は、インスリンを打ちさえすれば非糖尿病者と変わらず生活できることから、ひとつの「個性」だと筆者は考える。一方で、患者さんは病気の苦労に加え、経済的負担、社会的偏見など多くの困難を抱えており、この側面では「難病」といえるという。本書では、1型糖尿病がどういう病気かを詳しく解説。1型糖尿病の患者さんが抱える現実を知り、ほかの様々な不治の病・難病についても考えていただきたい。
はじめに
第1章 1型糖尿病の基礎知識
1型糖尿病と2型糖尿病
体内におけるインスリンの働きとは
糖尿病の合併症
1型糖尿病の三つのタイプ
空腹時血糖値と食後血糖値
1型糖尿病の治療
1型糖尿病患者の生活と血糖自己測定
■1型糖尿病の血糖コントロール目標
患者自身が「主治医」
1型糖尿病は「個性」
成長とともに
あるブログ
第2章 1型糖尿病患者が抱える困難
日本の「難病」の歴史
■インスリン発見前は死を待つ病気
「指定難病」とは?
患者さんが抱える三つの負担
1型糖尿病患者に対する偏見
■「インスリンとの歩き方」
1型糖尿病患者の経済的困難
1型糖尿病患者にとってもっともストレスなことは入院
1型糖尿病医療費試算
■1型ストーリー
1型糖尿病の人をもっとも傷つけるのは
第3章 「1型糖尿病難民」を生まないために
「指定難病」の指定に向けて
1型糖尿病難民をつくらないためのもうひとつの努力
チーム医療が大切
T1DM(ティーワンディーエム)イベント
それでも主治医は患者自身
医師に対する患者さんや家族の声
■1型糖尿病患者が受けられる助成
第4章 1型糖尿病「治らない」病気から「治る」へ向けて
公益社団法人日本糖尿病協会
特定NPO法人「IDDMネットワーク」
治療の進歩とともに
人工膵臓(クローズドループ)の実現は?
膵臓移植と膵島移植
iPS細胞(人工多能性幹細胞)による再生医療実現のXデーは?
■山中伸弥先生インタビュー
ES細胞からiPS細胞へ
iPS細胞の三つの可能性
再生医療の最前線・日本の現状
がん化を防いで……
結びにかえて―?フィンランドと私
私と1型糖尿病
フィンランドの医療
専門クリニックを開設
1型のつどい
1型糖尿病の人たちとともに
おわりに
資料
1 用語解説
2 1型糖尿病に関する書籍・ウェブサイト紹介
3 患者会リスト
さくいん
宮川 高一[ミヤカワ タカイチ]
著・文・その他
内容説明
糖尿病には1型と2型があることを知らない人は多い。1型糖尿病は、インスリンを打ちさえすれば非糖尿病者と変わらず生活できることから、ひとつの「個性」だと筆者は考える。一方で、患者さんは病気の苦労に加え、経済的負担、社会的偏見など多くの困難を抱えており、この側面では「難病」といえるという。本書では、1型糖尿病がどういう病気かを詳しく解説。1型糖尿病の患者さんが抱える現実を知り、ほかの様々な不治の病・難病についても考えていただきたい。
目次
第1章 1型糖尿病の基礎知識(1型糖尿病と2型糖尿病;体内におけるインスリンの働きとは ほか)
第2章 1型糖尿病患者が抱える困難(日本の「難病」の歴史;インスリン発見前は死を待つ病気 ほか)
第3章 「1型糖尿病難民」を生まないために(「指定難病」の指定に向けて;1型糖尿病難民をつくらないためのもうひとつの努力 ほか)
第4章 1型糖尿病「治らない」病気から「治る」へ向けて(公益社団法人日本糖尿病協会;特定NPO法人「IDDMネットワーク」 ほか)
結びにかえて~フィンランドと私(私と1型糖尿病;フィンランドの医療 ほか)
著者等紹介
宮川高一[ミヤカワタカイチ]
1954年9月生まれ。1979年慶應義塾大学医学部卒業。立川相互病院副院長を経て、2008年2月より多摩センタークリニックみらい院長。同年8月15日医療法人ユスタヴィア設立、理事長就任。2011年よりクリニックみらい国立院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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