内容説明
東北大学加齢医学研究所の研究成果や、脳科学研究の最先端を、具体的な事例とともに豊富に紹介する。現代人の日常生活を、「スマホ」「朝食」と脳の働きとの関係で見つめ直し、華麗なる加齢=「スマート・エイジング」のための「脳力」アップの方法を理解・実践してもらうことをめざす。超高齢社会をのりきるために、私たちはどうすればよいのか、最新の脳科学研究の視点をふまえて提言する。めざすは認知症ゼロ社会!
目次
第1章 スマート・エイジングの提唱から「脳トレ」への道
第2章 私の自己紹介とその理由
第3章 脳研究の歴史を概観する
第4章 現代の脳研究はここまで来た!
第5章 現代人の日常生活とスマート・エイジング
第6章 今あらためて脳トレを考える!
結びにかえて―教育問題にも口を出すカレーケン
著者等紹介
川島隆太[カワシマリュウタ]
1959年千葉県生まれ。医学博士。東北大学医学部卒、同大学院医学研究科修了。スウェーデン・カロリンスカ研究所研究員などを経て、東北大学加齢医学研究所所長。専門は脳機能イメージング研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すうさん
1
図書館本。脳学者の川島隆太さんの著書。「脳トレ」開発者の話なので、認知症に対する予防と未来への展望が書かれているものだと思っていたが、前半は脳についての一般的な話と彼のこれまでの来歴が書かれていた。後半はほぼ「脳トレ」の宣伝に思える。脳とスマホとの関連も書かれているがそれほどスマホを使わない(使えない)私にとっては興味薄。頭脳明晰で人生を送るための特効薬を探すというのは陥りやすい過ちだとおもう。老齢になって下り坂の人生をどう歩むのかという哲学的な思考もあれば天邪鬼な私も納得できたと思う。2021/12/04
小島輝彦
1
文章に、この著者さんらしさが出ており、面白く読むことができました。『脳を鍛える大人のDSトレーニング』の監修者さん。簡単な計算や音読を速くすると、脳は活発に働く。「速く」というのがポイントだそうです。
okatake
1
一応専門書の呈をなし、専門的な事柄も書かれていますが、どちらかというと川島教授のいわゆる「脳トレ」宣伝かな。 アンチ・エイジングではなく「スマート・エイジング」という提唱は良いものだとは思いますが。 スマートフォンの弊害については最新知見を入れて書いてあります。これが、この本を読む肝でしょうか。 「ズバリ、私は、スマホは脳のなかにあったはずの学習で獲得した記憶を消す負の力があるのだと考えています。」(p194) 「精神的な満足感は高いが、あらゆる能力が低下することが判明しています。」(p195)2018/04/15
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