帰一協会の挑戦と渋沢栄一―グローバル時代の「普遍」をめざして

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帰一協会の挑戦と渋沢栄一―グローバル時代の「普遍」をめざして

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  • サイズ A5判/ページ数 280p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623082858
  • NDC分類 160.6
  • Cコード C3321

出版社内容情報

「理想」の模索とその行方とは。 国際化が急速に進展した第一次世界大戦前後、 日本の知識人が集い、議論した「場」の実像。本書では、渋沢栄一、成瀬仁蔵、姉崎正治などの経済人、知識人が集い、結成した帰一協会について取り上げる。第一次世界大戦前後における日本国内、さらには国際社会における人々の相互理解と協力を意図して結成され、欧米でも賛同者がでたが、理想と現実の乖離から次第に停滞していく。帰一協会に集った知識人たちは、同時代の何に挑戦しようとしていたのか。協会の活動の広がり、会員たちの思想の多面性を解き明かす。

シリーズ出版『渋沢栄一と「フィランソロピー」』(全八巻)刊行にあたって

はしがき
凡 例

序 章 帰一協会とは何か(見城悌治)
 1 帰一協会研究の現状
 2 帰一協会の活動とその特色
 3 本書の構成


 第?部 近代日本における「宗教」/「道徳」と帰一協会

第1章 宗教は一に帰すか――帰一協会の挑戦とその意義(桐原健真)
 1 真理はひとつなのか
 2 帰一協会の出発点
 3 同床異夢の「帰一」
 4 帰一協会の遺したもの
 5 宗教間協業の可能性

第2章 宗教統一論と国民道徳――三教会同から帰一協会へ(沖田行司)
 1 近代化と徳育問題
 2 三教会同とその影響
 3 『六合雑誌』と帰一協会

第3章 浮田和民の帰一理想――帰一協会との関わりについて(姜克實)
 1 帰一の理想
 2 浮田の倫理的帝国主義
 3 浮田の宗教帰一論
 4 浮田の文明融合論
 5 帰一理想の特徴および帰一運動の接点

第4章 漢学から見た帰一協会――服部宇之吉の「儒教倫理」と日露戦後の国民道徳涵養(町泉寿郎)
 1 内務省の国民道徳涵養に関する動向
 2 文部省の国民道徳涵養に関する動向
 3 服部宇之吉の事績と学績
 4 服部宇之吉の「儒教倫理」
 5 渋沢栄一と服部宇之吉の漢学振興
 6 渋沢栄一と服部宇之吉の儒教観

第5章 「精神界」の統一をめざして――渋沢栄一の挑戦(見城悌治)
 1 実業界引退後の渋沢栄一の課題
 2 渋沢栄一の「統一的宗教」にかかる見解
 3 第一次世界大戦期前後における渋沢栄一の「精神界」への働きかけ
 4 帰一協会と渋沢栄一の挑戦

コラム1 シドニー・L・ギューリック(是澤博昭)
コラム2 森村市左衛門(木村昌人)


 第?部 グローバル化のなかの帰一協会

第6章 澤柳政太郎のアジア主義――帰一協会講演録を中心に(酒井一臣)
 1 澤柳政太郎と帰一協会
 2 澤柳政太郎のアジア主義論
 3 澤柳政太郎の国際認識
 4 アジア主義・国際主義・国家主義

第7章 成瀬仁蔵の帰一思想――その形成過程および米国への発信(辻直人)
 1 成瀬仁蔵と帰一協会に関する新しい視座
 2 成瀬の帰一思想形成に関する従来の見解
 3 バートンとの出会いの意味
 4 米国帰一協会の結成とバートンの役割
 5 成瀬にとっての帰一協会

第8章 初期帰一協会の国際交流活動と宗教的自由主義――成瀬仁蔵・姉崎正治の活動と米国ユニテリアンを中心に(岡本佳子)
 1 帰一協会設立時における国際的活動の位置づけ
 2 「『帰一宗を作るや否や』といふ問題」
 3 成瀬仁蔵が発信した「帰一運動」
 4 姉崎正治のボストン講演
 5 ユニテリアンの国際的自由主義運動と帰一協会
 6 初期帰一協会の国際的活動の意義と問題

第9章 「一等国」をめざす有識者グループの努力と限界――デューイから見た大正日本と帰一協会の人々(陶徳民)
 1 鶴見和子のデューイ観
 2 デューイと帰一協会の人々およびその日本・中国訪問
 3 精神文明の向上を図る努力と挫折
 4 日米親善と「日支提携」について
 5 デューイの自由平等観と文明間対話への展望

第10章 「帰一」というグローバル化と「信仰問題」――姉崎正治を中心に(山口輝臣)
 1 グローバル化の異名としての「帰一」
 2 「信仰問題」における「帰一」
 3 「帰一」の先に

コラム3 帰一協会に賛同した欧米の人士たち(岡本佳子)
コラム4 帰一協会例会で講演した人士たち(見城悌治)

付録 帰一協会関係資料
 1 趣旨、決議、宣言など
 2 帰一協会例会での講演者一覧

人名索引
事項索引

見城 悌治[ケンジョウ テイジ]
著・文・その他

飯森 明子[イイモリ アキコ]
著・文・その他

井上 潤[イノウエ ジュン]
著・文・その他

内容説明

本書では、渋沢栄一、成瀬仁蔵、姉崎正治などの経済人、知識人が集い、結成した帰一協会について取り上げる。第一次世界大戦前後における日本国内、さらには国際社会における人々の相互理解と協力を意図して結成され、欧米でも賛同者がでたが、理想と現実の乖離から次第に停滞していく。帰一協会に集った知識人たちは、同時代の何に挑戦しようとしていたのか。協会の活動の広がり、会員たちの思想の多面性を解き明かす。

目次

帰一協会とは何か
第1部 近代日本における「宗教」/「道徳」と帰一協会(宗教は一に帰すか―帰一協会の挑戦とその意義;宗教統一論と国民道徳―三教会同から帰一協会へ;浮田和民の帰一理想―帰一協会との関わりについて;漢学から見た帰一協会―服部宇之吉の「儒教倫理」と日露戦後の国民道徳涵養;「精神界」の統一をめざして―渋沢栄一の挑戦)
第2部 グローバル化のなかの帰一協会(澤柳政太郎のアジア主義―帰一協会講演録を中心に;成瀬仁蔵の帰一思想―その形成過程および米国への発信;初期帰一協会の国際交流活動と宗教的自由主義―成瀬仁蔵・姉崎正治の活動と米国ユニテリアンを中心に;「一等国」をめざす有識者グループの努力と限界―デューイから見た大正日本と帰一協会の人々;「帰一」というグローバル化と「信仰問題」―姉崎正治を中心に)

著者等紹介

見城悌治[ケンジョウテイジ]
1961年生まれ。1990年立命館大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、千葉大学国際教養学部准教授

飯森明子[イイモリアキコ]
1957年生まれ。2000年常磐大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、常磐大学総合政策学部非常勤講師

井上潤[イノウエジュン]
1959年生まれ。1984年明治大学文学部史学地理学科日本史学専攻卒業。現在、公益財団法人渋沢栄一記念財団事業部長・渋沢史料館館長。他に企業史料協議会監事、国際常民文化研究機構(神奈川大学)運営委員、(公財)北区文化振興財団評議員、(公財)埼玉学生誘掖会評議員等を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

96
贈呈された本です。渋沢栄一がかかわったフィランソロピー関連の2冊目の本で「帰一協会」についての分析がなされています。「帰一協会」とは1919~20年代における国内外の諸問題を、学者・宗教者・実業家などが集い、議論し、その成果を社会に発信しようとした団体で渋沢栄一はその中心的な役割を果たした、ということでの学者による論集です。この協会では、信仰問題、風教問題、社会・経済・政治問題、国際並びに人道問題についての講演や意見交換がなされたようです。民間でこのようなことが行われていたことはある意味凄いですね。2018/05/04

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