現代世界の陛下たち―デモクラシーと王室・皇室

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623082773
  • NDC分類 313.6
  • Cコード C1020

出版社内容情報

君主制・天皇制の「これから」を見据えて…デモクラシーのもと、伝統と変革のはざまで揺れる各国の王室・皇室を鮮やかに描き出す。21世紀の現代、世界の「陛下たち」はどのような存在なのか。本書は、ヨーロッパ・アジア・日本をはじめとする世界の王室・皇室の歴史から現在をみつめ、デモクラシーのもとにある君主制・天皇制のありようを明らかにする。時代の流れに沿い、変容しつつも「伝統」をその象徴の核とする各国王室・皇室の多様な魅力や課題をエピソード豊富に描き出す。「陛下の生前退位」に揺れる日本への示唆にも富む一冊。

はじめに

序 章 現代世界の王室(君塚直隆)
 1 現代世界の陛下たち
 2 20世紀に消えていった王室
 3 21世紀の王室の運命

第1章 女王陛下とイギリス王室――地上最後の王様?(君塚直隆)
 1 千年の歴史をせおって
 2 ジョージ五世の遺訓
 3 リリベットの登場と帝国の再編
 4 21世紀のイギリス王室

第2章 スペイン政治と王室――安定装置としての君主制(細田晴子)
 1 不安定な君主制
 2 不安定な共和制・君主制か、安定した独裁制か
 3 安定した独裁制と後継者??なぜフランコは君主制を選択したのか?
 4 民主化移行??フランコ体制の後継者からデモクラシーの国王へ
 5 21世紀のスペイン王室??カリスマ国王から大衆化した王室へ

第3章 オランダにおける王室の展開――時代の流れに沿って(水島治郎)
 1 デモクラシーと共存する王制
 2 女王の世紀
 3 三人の「殿下」たち
 4 21世紀に生きる王室

第4章 ベルギー国王とデモクラシーの紆余曲折――君主を戴く共和国(松尾秀哉)
 1 国王の「一時的な退位」!?
 2 ベルギーとは
 3 ベルギー政治と国王の紆余曲折
 4 転換点 クビになったレオポルド三世
 5 分裂危機の時代の国王
 6 最後に――テロの時代の国王

第5章 「国の父」を亡くしたタイ――民衆の敬愛はいかに培われたか(櫻田智恵)
 1 「ラーマ九世の時代に生まれた」誇り
 2 「国王が政治の上にいる民主主義」?
 3 実は演出家? プーミポン国王のメディア戦略
 4 王位継承と政治的駆け引き

第6章 デモクラシーと「国体」は両立するか?――戦後日本のデモクラシーと天皇制(原 武史)
 1 敗戦と昭和天皇
 2 昭和天皇と高松宮の憲法認識
 3 昭和天皇の退位問題
 4 秩父宮と皇太后節子
 5 デモクラシーと「国体」の両立
 6 「詔書」と「おことば」
 7 天皇は「人間」になり得るか――結びに代えて

第7章 デモクラシーと君主制(宇野重規)
 1 生き残った君主制
 2 君主制とデモクラシーは矛盾するか――制度論的考察
 3 王・貴族・民衆の複雑な関係
 4 フランス革命の衝撃
 5 王室を飼いならす?――W・バジョットの王室論
 6 デモクラシーと君主制は両立するか


おわりに
人名・事項索引

コラム
 1 王冠をかけた恋
 2 ロイヤル・ウェディングの起源
 3 本家はどちら?
 4 多才な北欧の君主たち
 5 日蘭皇室・王室の絆??マキシマ妃は雅子妃の「ロールモデル」?
 6 ロマノフの亡霊?
 7 帝国の幻影
 8 巨人の国の大きな王様
 9 タイの神器
 10 五年ごとの国王陛下?
 11 両陛下が「意思」を示すとき??戦没者慰霊と被災地見舞い
 12 王女プリンセスたちの活躍
 13 アラブ世界の王妃の新たなスタイル

水島 治郎[ミズシマ ジロウ]
編集

君塚 直隆[キミヅカ ナオタカ]
編集

内容説明

二一世紀の現代、世界の「陛下たち」はどのような存在なのか。本書は、ヨーロッパ・アジア・日本をはじめとする世界の王室・皇室の歴史から現在をみつめ、デモクラシーのもとにある君主制・天皇制のありようを明らかにする。時代の流れに沿い、変容しつつも「伝統」をその象徴の核とする各国王室・皇室の多様な魅力や課題をエピソード豊富に描き出す。「陛下の生前退位」に揺れる日本への示唆にも富む一冊。

目次

序章 現代世界の王室
第1章 女王陛下とイギリス王室―地上最後の王様?
第2章 スペイン政治と王室―安定装置としての君主制
第3章 オランダにおける王室の展開―時代の流れに沿って
第4章 ベルギー国王とデモクラシーの紆余曲折―君主を戴く共和国
第5章 「国の父」を亡くしたタイ―民衆の敬愛はいかに培われたか
第6章 デモクラシーと「国体」は両立するか?―戦後日本のデモクラシーと天皇制
第7章 デモクラシーと君主制

著者等紹介

水島治郎[ミズシマジロウ]
1967年東京都生まれ。1999年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。現在、千葉大学大学院社会科学研究院教授

君塚直隆[キミズカナオタカ]
1967年東京都生まれ。1997年上智大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程修了、博士(史学)。現在、関東学院大学国際文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

31
君主が中道左派的な路線をとって、国内の進歩派からの共感と保守派からの(違和感は持ったままの)支持とを共に調達することで、国全体の安定を実現していく。この「ねじれ」の構図が、世界の君主国に共通するものであったことに驚く。だってこの冒頭の内容、明仁天皇についての文章ではなく、英・蘭・西・白など欧州の王室についてのものなのだから。さらに、王政廃止国との比較で、君主制と民主制は無条件ではないながらも両立しうる、その条件を示す。編者に加え原武史や宇野重規など。学会分科会発表をもとにした論文集ながらしっかりした編集。2019/03/14

rosetta

25
世界には現在26の王家、皇家があるそうな。ヨーロッパは勿論本番といった感があるが、中近東、アジアはともかくオセアニアにもとは意外かも。この本ではイギリス、スペイン、オランダ、ベルギー、タイ、そして日本の王家が夫々の歴史、伝統や国民性等により、この民主主義が蔓延した21世紀にどの様な役割を担い国民にどの様に受け止められているかを扱った研究所であり、ある種ドキュメンタリーでもある。だから大変読みやすく面白い。国王と言っても一筋縄では行かないし、中々悩ましい事も多そうだ。寧ろ、ご苦労さまと労ってあげたくなる2020/11/20

犬養三千代

8
副題が「デモクラシーと王室·皇室」いま、28カ国が君主制をとっている。英国を始めとする諸国は国民からの支持が土台。そしてどのように受け要られているか王族も空気を読んでいるような感じがする。ダイアナの死を巡るエリザベス女王の読み違い。眞子内親王を巡る秋篠宮家の読み違い。などなど。フランスとイギリスの対比で王制をなくした国のあり方と維持したイギリスの考察が良かった。2019/12/28

本の蟲

7
人類皆平等を謳うデモクラシーと、原理的に緊張状態にある王室・皇室がなぜ28か国で成立しているのか。少数派でありながらGDP上位30か国の内、13の君主国が入っている事実。王室の変化や今なお果たしている役割を冒頭で上皇陛下の「おことば」、次いでイギリス、スペイン、オランダ、ベルギー、タイそれぞれの王室を取り上げて考察した一冊。内容は英国王室、特に一早く共和制を採用したが、政権が不安定で多くの揺り戻しがあったフランスとの対比が多い。退位や存続問題で、日本の天皇制に対する議論も再び活発化しているが、正直(続2020/12/06

スプリント

6
王室も思えば少なくなったものですね。 象徴として生きる皇室や、まだまだ政治・権力を発揮している王室まで様々な王室の歴史と実情が纏められています。2018/12/16

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