協同的探究学習で育む「わかる学力」―豊かな学びと育ちを支えるために

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協同的探究学習で育む「わかる学力」―豊かな学びと育ちを支えるために

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  • サイズ A5判/ページ数 240p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623082735
  • NDC分類 375.1
  • Cコード C3037

出版社内容情報

学びが深まるメカニズムとは。中学・高校のさまざまな教科の実践事例を通して、一人ひとりの「学力」が高まるしくみを解説。PISA等の国際比較調査では、解決方法がひとつに定まらない問題に対して、自分のもっている多様な知識を結びつけて考え、深く理解して解決を導く力(「わかる学力」)が、日本の生徒は相対的に低いことが示されている。近年、この「わかる学力」を高めるためには、個人での取り組みと他者との協同を組み合わせた「協同的探究学習」が効果的であることがわかってきた。そこで本書では、協同的探究学習の理論を紹介するとともに、実際に長年授業に取り入れてきた名古屋大学教育学部附属中・高等学校でのさまざまな教科の実践を紹介し、その授業の展開と効果についてわかりやすく解説する。

序 章 世界におけるこれからの教育──日本はどこに向かうのか
 1 これからの社会において一人ひとりに必要な力とは
 2 学校教育における質の向上と平等性の追求
 3 教育の質の向上としての「深い学習」の重視
 4 日本の子どものリテラシーや学力の全般的傾向
 5 本書の構成


 第?部 理念編──子どもの学びの質を高めるために

第1章 「わかる学力」と「できる学力」
 1 認知心理学の視点からの学力モデル──「できる学力」と「わかる学力」
 2 認知心理学の視点からみた日本の子どもの学力──「できる学力」と「わかる学力」の様相
 3 日本の子どもの「わかる学力」が高まらない原因はどこにあるのか

第2章 「協同的探究学習」とは
 1 「わかる学力」が高まるメカニズム?──「探究」を通じた個人の理解の深まり
 2 「わかる学力」が高まるメカニズム?──「協同」を通じた個人の理解の深まり
 3 「協同的探究学習」の理念──探究と協同を重視した授業デザイン
 4 「協同的探究学習」──学習方法としての4つの特質
 5 「主体的・対話的で深い学び」としての「協同的探究学習」
 6 「協同的探究学習」の実践事例──小学校算数の授業から
 7 これからの時代の学習としての意義

第3章 探究の学びの意義
 1 学びが深まるきっかけとは
 2 学びが深まるメカニズム
 3 概念的理解の深化メカニズム

第4章 協同の学びの意義
 1 協同での学び
 2 協同的問題解決を通じた学びの効果
 3 他者が個人の問題解決の促進に果たす役割
 4 知識の相互構築過程を通じた個人の概念的理解の深まり


 第?部 実践編──協同的探究学習の授業の実際

第5章 中学校国語「少年の日の思い出」──人物の心情について理解を深める
 1 中学校国語でめざす「わかる学力」
 2 協同的探究学習の導入場面と授業過程
 3 協同的探究学習としての工夫
 4 子どもの探究と協同はどのように進んだか──中学校国語科授業の心理学的分析
 5 子どもの「わかる学力」は高まったか
 コラム 「書く」領域につながる協同的探究学習

第6章 高等学校国語「せきをしてもひとり」──感情をどう表現するか
 1 高等学校国語でめざす「わかる学力」
 2 協同的探究学習の導入場面と授業過程
 3 協同的探究学習としての工夫
 4 子どもの探究と協同はどのように進んだか──高等学校国語科授業の心理学的分析
 5 子どもの「わかる学力」は高まったか
 コラム 「評論文」における協同的探究学習

第7章 中学校数学「文字と式」──カレンダーの秘密を探る
 1 中学校数学でめざす「わかる学力」
 2 協同的探究学習の導入場面と授業過程
 3 協同的探究学習としての工夫
 4 子どもの探究と協同はどのように進んだか──中学校数学科授業の心理学的分析
 5 子どもの「わかる学力」は高まったか
 コラム 統計や幾何における協同的探究学習

第8章 高等学校数学「数列」──和から広がる世界
 1 高等学校数学でめざす「わかる学力」
 2 協同的探究学習の導入場面と授業過程
 3 協同的探究学習としての工夫
 4 子どもの探究と協同はどのように進んだか──高等学校数学科授業の心理学的分析
 5 子どもの「わかる学力」は高まったか
 コラム 数列以外の単元における協同的探究学習

第9章 中学校理科「細胞分裂」──瞬間から時の流れを予想する
 1 中学校理科でめざす「わかる学力」
 2 協同的探究学習の導入場面と授業過程
 3 協同的探究学習としての工夫
 4 子どもの探究と協同はどのように進んだか──中学校理科授業の心理学的分析
 5 子どもの「わかる学力」は高まったか
 コラム 「凸レンズ」で作図の意味を体感する

第10章 高等学校理科「酸化還元反応」──多面的にみる金属の性質
 1 高等学校理科(化学基礎)でめざす「わかる学力」
 2 協同的探究学習の導入場面と授業過程
 3 協同的探究学習としての工夫
 4 子どもの探究と協同はどのように進んだか──高等学校理科授業の心理学的分析
 5 子どもの「わかる学力」は高まったか
 コラム 化学基礎でのその他の取り組み

第11章 学びの質を高めるには──協同的探究学習の広がりと深まり
 1 一人ひとりの学びの質を高めるには──「協同的探究学習」の理念と実践
 2 時間としての広がり──協同的探究学習の長期的取り組みとその評価
 3 空間としての広がり──各教科における協同的探究学習の展開
 4 「協同的探究学習」の深まり──さらなる「わかる学力」向上に向けての工夫


終 章 一人ひとりの学びと育ちを支えるために
 1 「協同的探究学習」のもうひとつの目的とは
 2 自己肯定感の育成や他者理解の深まりは実現されているか
 3 学習と発達の関係を考える──協同的探究学習の2つの目的はどのように関わるか
 4 協同的探究学習が開くこれからの世界

おわりに
索 引

藤村 宣之[フジムラ ノブユキ]
編集

橘 春菜[タチバナ ハルナ]
編集

名古屋大学教育学部附属中・高等学校[ナゴヤダイガクキョウイクガクブフゾクチュウコウトウガッコウ]
編集

内容説明

PISA等の国際比較調査では、解決方法がひとつに定まらない問題に対して、自分のもっている多様な知識を結びつけて考え、深く理解して解決を導く力(「わかる学力」)が、日本の生徒は相対的に低いことが示されている。近年、この「わかる学力」を高めるためには、個人での取り組みと他者との協同を組み合わせた「協同的探究学習」が効果的であることがわかってきた。そこで本書では、協同的探究学習の理論を紹介するとともに、実際に長年授業に取り入れてきた名古屋大学教育学部附属中・高等学校でのさまざまな教科の実践を紹介し、その授業の展開と効果についてわかりやすく解説する。

目次

世界におけるこれからの教育―日本はどこに向かうのか
第1部 理念編―子どもの学びの質を高めるために(「わかる学力」と「できる学力」;「協同的探究学習」とは;探究の学びの意義;協同の学びの意義)
第2部 実践編―協同的探究学習の授業の実際(中学校国語「少年の日の思い出」―人物の心情について理解を深める;高等学校国語「せきをしてもひとり」―感情をどう表現するか;中学校数学「文字と式」―カレンダーの秘密を探る;高等学校数学「数列」―和から広がる世界;中学校理科「細胞分裂」―瞬間から時の流れを予想する;高等学校理科「酸化還元反応」―多面的にみる金属の性質;学びの質を高めるには―協同的探究学習の広がりと深まり)
一人ひとりの学びと育ちを支えるために

著者等紹介

藤村宣之[フジムラノブユキ]
1994年京都大学大学院教育学研究科博士後期課程学修認定。博士(教育学)。東京大学大学院教育学研究科教授。専門:教育心理学、発達心理学

橘春菜[タチバナハルナ]
2011年名古屋大学大学院教育発達科学研究科博士課程単位取得。博士(心理学)。名古屋大学教育基盤連携本部アドミッション部門特任准教授。専門:教育心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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虎哲

0
名古屋大学教育学部附属中・高で行われた「協同的探究学習」指導法研究会で購入。本書では答えが一つに決まらない非定形問題の解決に向かうことを探究と表現しており、私の考えとは少し違うが興味深かった。「第3章 探究の学びの意義」において概念的理解の深化メカニズムから個別探究→協同探究→個別探究という学びの流れの有効性を示していたことや、「第4章 協同の学びの意義」において他者が個人の問題解決の促進に果たす役割は以前から大事だと思っていたことが言語化されたようで目から鱗だった。公立で実践が広がるほど洗練されている。2019/08/07

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