出版社内容情報
自分自身の〈問い〉を発見し、手放さずに考えつづけるには? 社会が他でもありうる可能性を開く15の〈問い〉による社会学入門社会が他でもありうる可能性を開く15の〈問い〉による社会学入門
自分自身の〈問い〉を発見し、手放さずに考えつづけるにはどうしたらよいか、社会が他でもありうる可能性を開く新たな社会学的想像力への入門書。
はじめに
第1章 社会と社会学――社会学は社会のどこで生まれるか(奥村隆)
1 社会が姿をあらわすとき
2 社会学の二重焦点性
3 社会学的想像力のかたち
第2章 相互作用と自己――〈自分らしく生きる〉とはどういうことか(岡崎宏樹)
1 別のパースペクティブに立ってみる
2 鏡のなかの〈私〉――自己イメージはどのようにつくられるのか
3 関係のなかの〈私〉――役割取得と他者理解
4 映画を社会学的に観る
5 自己の多元化は進んでいるのか
6 形のある〈私〉と形のない〈私〉
第3章 家族と親密な関係――「フツーの家族」は普通なのか(土屋葉)
1 「フツーの家族」とは
2 結婚の内側で
3 結婚のはざま/外側で
4 家族は多様化しているのか,という問いへのひとまずの答え
第4章 ジェンダーとセクシュアリティ――男社会の構造は変わりうるか(吉澤夏子)
1 男/女であること――性別二元制の世界
2 『大奥』における「男女逆転」
3 逆転の構図?――働くこと
4 逆転の構図?――愛すること
5 他でもありえた世界
第5章 労働と企業組織――働くことは喜びか,苦しみか(杉浦浩美)
1 就職には夢も希望もないのか
2 「働くこと」をめぐって
3 戦後の日本社会における「働くこと」
4 「手段」でも「目的」でもなく
第6章 環境と科学技術――環境は成長と開発の呪縛を解くことができるか(関礼子)
1 自然と対話する身体・環境というトポス
2 在地の倫理と技術の方向づけ
3 「もはや戦後ではない」社会で起こったこと――公害の噴出
4 「時間」から解く「成長の魔術」
5 「開発の錬金術」を乗り越える
第7章 医療・保健・福祉――病いや障害は「不幸」なことなのか(三井さよ)
1 あたりまえなほどの刷り込み
2 近代医療システムと医療化論
3 障害者運動と障害の社会モデル
4 地域包括ケアの時代において
5 過去の理論がもつ潜勢力
第8章 逸脱と社会病理――私たちはなぜ「よくないこと」をしないのか(工藤保則)
1 社会や人間を映す鏡
2 逸脱と社会規範
3 身近な例から考える
4 身近な素材を通して考える
5 社会を見失う
第9章 階層・階級・不平等――親から子どもへ格差が受け継がれやすいのはなぜか(岩間暁子)
1 現代日本における不平等をめぐる諸問題
2 不平等をとらえる概念
3 SSM調査と不可視化されてきた問題
4 階層・階級再生産の主なモデルと理論
5 これからの階層研究
第10章 都市とコミュニティ――都市研究には社会学のどんな姿が映しだされているか(小川伸彦)
1 社会学はなにをしようとする学なのか
2 問題としての都市
3 コミュニティ問題・下位文化論・マルクス主義的都市社会学
4 都市「で」研究する
第11章 グローバリゼーションとエスニシティ――社会や社会学理論にどのような変化をもたらしたか(水上徹男)
1 グローバリゼーションとエスニック・コミュニティの形成
2 外国人住民の増加と研究対象としてのエスニック集団
3 エスニシティとはなにか
4 同化主義と多文化主義
5 グローバリゼーションと反グローバリズム
6 近代世界システムとグローバル・シティ
7 トランスナショナルな視点
第12章 文化と宗教――宗教は所属を生むか,孤独を生むか(奥村隆)
1 所属と孤独――個人的な経験から
2 孤独を生む宗教/所属を生む宗教――社会学は宗教をどうとらえてきたか
3 所属と超越性のあいだ――日本人は無宗教なのか
4 所属なき信仰のゆくえ――世界は世俗化しているか
第13章 メディアとコミュニケーション――「民意を問う」とはどういうことか(生井英考)
1 マスコミュニケーション研究と社会学
2 メディア・民意・社会学
3 現代のメディアと理論
第14章 社会運動とNPO/NGO――市民は社会を変革できるか(高木恒一)
1 社会運動の興隆と理論
2 日本の長い1960年代――市民運動/住民運動の登場
3 阪神・淡路大震災と社会運動――ボランティア元年とNPO/NGO
4 ポスト3.11の社会運動――ボランティア活動の展開と反原発・反安保の社会運動
5 社会運動の可能性
第15章 国家・権力・公共性――パラリンピックはなにを夢見るのか(深田耕一郎)
1 オリンピック・戦争・パラリンピック
2 オリンピックは戦争型権力か
3 パラリンピックは戦争型権力か
4 人々の公共性と参加の平等性
5 パラリンピックが見る夢
索 引
奥村 隆[オクムラ タカシ]
編集
内容説明
自分自身の“問い”を発見し、手放さずに考えつづけるにはどうしたらよいか。社会が他でもありうる可能性を開く新たな社会学的想像力への入門書。
目次
社会と社会学―社会学は社会のどこで生まれるか
相互作用と自己―“自分らしく生きる”とはどういうことか
家族と親密な関係―「フツーの家族」は普通なのか
ジェンダーとセクシュアリティ―男社会の構造は変わりうるか
労働と企業組織―働くことは喜びか、苦しみか
環境と科学技術―環境は成長と開発の呪縛を解くことができるか
医療・保健・福祉―病いや障害は「不幸」なことなのか
逸脱と社会病理―私たちはなぜ「よくないこと」をしないのか
階層・階級・不平等―親から子どもへ格差が受け継がれやすいのはなぜか
都市とコミュニティ―都市研究には社会学のどんな姿が映しだされているか
グローバリゼーションとエスニシティ―社会や社会学理論にどのような変化をもたらしたか
文化と宗教―宗教は所属を生むか、孤独を生むか
メディアとコミュニケーション―「民意を問う」とはどういうことか
社会運動とNPO/NGO―市民は社会を変革できるか
国家・権力・公共性―パラリンピックはなにを夢見るのか
著者等紹介
奥村隆[オクムラタカシ]
1961年徳島県生まれ。1990年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、博士(社会学)。関西学院大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ゆう。
Dwog1H