出版社内容情報
国別の視点と職能別の視点というマトリックス的な視座から経済発展を支える各国企業の実態を的確に捉え、理解を深める一冊現代の東アジアは、世界経済の成長センターとなっている。本書は、国別の視点と職能別の視点というマトリックス的な視座から経済発展を支える各国企業の実態を的確に捉え、理解を深める一冊。各国の体制や経営学の基本を踏まえつつ、用語解説やコラム、推薦図書等も豊富に掲載。種々の共通点を持ちつつ、多様な形展開するビジネスモデルを分析し、東アジア経済の今後を考察する。
はしがき
序 東アジアにおけるビジネスモデル(中川涼司)
1 「ビジネスモデル」とは何か?:東アジアの範囲はどこか
2 東アジア各国・地域の経済発展状況
3 東アジアにおけるビジネスモデルの多様性と複合性
4 東アジア各国のビジネスモデル
5 東アジアにおけるビジネス職能
6 本書の構成
Column:『東アジアの奇跡』論争とその後
第?部 国・地域別編
第1章 韓国:現代における財閥の存在意義(柳町 功)
1 韓国財閥の現況と構造
2 財閥のトップマネジメント構造:オーナー経営者と専門経営者
3 財閥を巡る最近の問題
4 オーナー経営体制の新たな方向性
Column:サムスン電子,現代自動車のグローバル経営
第2章 台湾:IT企業群の黒子への専念,そしてそこからの脱皮(中原裕美子)
1 台湾のビジネスモデルの背景にある特徴
2 台湾の特徴を生かしたビジネスモデル
3 黒子からの脱皮への模索
Column:先進国からの人材がもたらすメリット
第3章 中国:新たな重層構造を読み解く(高*久保 豊)
1 中国のビジネスモデル:「新たな重層構造」とは何か
2 「中国のビジネスモデル」を組み立てる構成要素
3 急速な社会変化に対応しうるビジネスモデルを探る
Column:ハイアール・グループの躍進:小さな工場からスマート家電のソリューションへ
第4章 タイ:「足るを知る経済」と日系企業の役割(木村有里)
1 タイ王国とその発展
2 タイ財閥の特徴
3 「足るを知る経済」の下での経営
4 在タイ日系企業の役割
Column:タイ人の信仰
第5章 ミャンマー:衣類輸出を担う国内企業(水野敦子)
1 軍事政権下における民間企業の成長
2 軍政時代の縫製業の興隆と停滞
3 民政移管後の縫製業の成長
Column:軍関連企業の民営化と米国の制裁解除
第?部 職能・企業形態編
第6章 コーポレート・ガバナンス:会社機関構造における日韓中の比較(楊 秋麗)
1 コーポレート・ガバナンスとは
2 日本のコーポレート・ガバナンスの特徴
3 韓国のコーポレート・ガバナンスの特徴
4 中国のコーポレート・ガバナンスの特徴
5 日韓中のコーポレート・ガバナンスの共通性と相違点
Column:中央企業の再編
第7章 人事・労務:共通の土台と相違点(中村良二)
1 人事・労務とは
2 共通性と多様性
3 中国市場システムの構図
4 中国における人事管理
5 人事管理と中国の行く末
Column:一律の同額賃金アップの謎
第8章 生産システム:東アジア自動車企業における展開(今田 治)
1 生産システムと今日の研究課題
2 世界自動車市場と東アジア
3 中国自動車産業の発展と自動車企業の生産システム
4 ASEAN自動車産業の発展と生産ネットワーク
5 ASEAN主要国の自動車産業の状況と日系企業
Column:モータリゼーション
第9章 マーケティング:東アジア企業のマーケティング戦略(関根 孝)
1 東アジアの企業とマーケティング
2 マーケティング戦略の策定
3 社会的マーケティング理念
Column:オムニチャネル・マーケティング
第10章 CIO:中国における展開と課題(李 東・中川涼司)
1 CIOという概念の出現
2 CIOの発展
3 CIOの概念内容
4 CIOの役割
5 中国の企業情報化とCIO
6 中国におけるCIOの展望
Column:聯想集団(レノボ)における企業情報化
第11章 中小企業:北東アジアの経済発展での位置づけ(駒形哲哉)
1 「中小企業論」の視点
2 経済発展過程における中小企業の位置づけとその特徴
3 技術変化がもたらす中小企業の可能性
4 経営環境の変化の下で重要性を増す中小企業
Column:『中小企業白書』は中小企業重視のバロメーターとなりうるか
終 東アジアにおける企業経営の展望(中川涼司)
1 東アジアのビジネスモデルの成果
2 東アジアのビジネスモデルの課題
索 引
中川 涼司[ナカガワ リョウジ]
編集
高久保 豊[タカクボ ユタカ]
編集
内容説明
現代の東アジアは、世界経済の成長センターとなっている。本書は、国別の視点と職能別の視点というマトリックス的な視座から、経済発展を支える各国企業の実態を的確に捉え、理解を深める一冊。各国の体制や経営学の基本を踏まえつつ、用語解説やコラム、推薦図書等も豊富に掲載。種々の共通点を持ちつつ、多様な形で展開するビジネスモデルを分析し、東アジア経済の今後を考察する。
目次
東アジアにおけるビジネスモデル
第1部 国・地域別編(韓国:現代における財閥の存在意義;台湾:IT企業群の黒子への専念、そしてそこからの脱皮;中国:新たな重層構造を読み解く;タイ:「足るを知る経済」と日系企業の役割;ミャンマー:衣類輸出を担う国内企業)
第2部 職能・企業形態編(コーポレート・ガバナンス:会社機関構造における日韓中の比較;人事・労務:共通の土台と相違点;生産システム:東アジア自動車企業における展開;マーケティング:東アジア企業のマーケティング戦略;CIO:中国における展開と課題 ほか)
東アジアにおける企業経営の展望
著者等紹介
中川涼司[ナカガワリョウジ]
1960年兵庫県生まれ。大阪市立大学大学院経営学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(国際関係学)。現在、立命館大学国際関係学部教授
〓久保豊[タカクボユタカ]
1964年栃木県生まれ。慶應義塾大学大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学。現在、日本大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 和書
- 神の国 〈3〉 岩波文庫