電話交換手はなぜ「女の仕事」になったのか―技術とジェンダーの日独比較社会史

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  • サイズ A5判/ページ数 432p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623080663
  • NDC分類 694.63
  • Cコード C3022

出版社内容情報

「男の仕事」と「女の仕事」が誕生したとき、 情報通信産業を支えた女性たちの物語。近代になって女性の労働力はいかにして市場に投入されたのか。本書は電話交換が技術発展により、男性から女性の仕事へ変わっていく過程を日独比較から捉える。男と女の仕事の棲み分けを作り上げた社会の一側面を解き明かす。

凡  例

序 章 「男の仕事/女の仕事」の現在
 1 グローバル化を支える人々
 2 「電信・電話のジェンダー化」 
 3 「電信・電話のジェンダー化」の比較社会史
 4 史資料の概要と特徴
 5 本書の構成


 第?部 「男の仕事/女の仕事」の誕生

第1章 逓信事業を支えた人々
 1 黎明期の逓信事業
 2 女性の採用をめぐる議論 

第2章 技術革新のインパクト
 1 電信・電話がジェンダー化する時
 2 「性別職務分離」の展開 


 第?部 「男の仕事/女の仕事」の定着

第3章 社会集団の形成 
 1 浮上する職場の問題
 2 活動内容の実際 
 補節 第一次世界大戦と職場のジェンダー秩序

第4章 身体をめぐるポリティクス
 1 職場の性規範
 2 女性職員たちの世界


 第?部 職業病とジェンダー

第5章 近代ドイツの電話交換手と「年金神経症」 
 1 近代ドイツにおける「年金神経症」の誕生
 2 「神経症」をめぐる攻防
 3 労働衛生の光と影

第6章 近代日本の電信技手と「モールス文化」
 1 近代日本における「モールス文化」
 2 「モールス文化」の日常的実践
 3 「モールス文化」の変容


終 章 技術とジェンダー??歴史に学び、未来を拓く
 1 近代日独における「電信・電話のジェンダー化」 
 2 「電信・電話のジェンダー化」のダイナミズム
 3 近代日本の「電信・電話のジェンダー化」 
 4 技術の「正史」の彼方へ

参考文献一覧
あとがき
事項・地名索引
人名索引

石井 香江[イシイ カエ]
著・文・その他

内容説明

近代になって女性の労働力はいかにして市場に投入されたのか。本書は電話交換が技術発展により、男性から女性の仕事へ変わっていく過程を日独比較から捉える。男と女の仕事の棲み分けを作り上げた社会の一側面を解き明かす。

目次

「男の仕事/女の仕事」の現在
第1部 「男の仕事/女の仕事」の誕生(逓信事業を支えた人々;技術革新のインパクト)
第2部 「男の仕事/女の仕事」の定着(社会集団の形成;身体をめぐるポリティクス)
第3部 職業病とジェンダー(近代ドイツの電話交換手と「年金神経症」;近代日本の電信技手と「モールス文化」)
技術とジェンダー―歴史に学び、未来を拓く

著者等紹介

石井香江[イシイカエ]
1972年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。2006年博士号(社会学)。日本学術振興会特別研究員、四天王寺大学人文社会学部専任講師を経て、同志社大学グローバル地域文化学部准教授。専攻:社会学(社会史、歴史社会学、ジェンダー研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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cocolate

1
最初は論文読んでるみたいで、ドイツの話はどうでもよい 気がしていたけど・・・日本だけだと情報不足なので、やはり比較ながら埋め合わせていく必要があるんだろう。電話交換手は人と接触しないから女性に許された職だったのか、、、なる。しかし、安いからっていう理由が、悲しい。安いから雇いたいと言われたら、言われたけど、複雑な気分ずら。2018/11/11

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