出版社内容情報
「男の仕事」と「女の仕事」が誕生したとき、 情報通信産業を支えた女性たちの物語。近代になって女性の労働力はいかにして市場に投入されたのか。本書は電話交換が技術発展により、男性から女性の仕事へ変わっていく過程を日独比較から捉える。男と女の仕事の棲み分けを作り上げた社会の一側面を解き明かす。
凡 例
序 章 「男の仕事/女の仕事」の現在
1 グローバル化を支える人々
2 「電信・電話のジェンダー化」
3 「電信・電話のジェンダー化」の比較社会史
4 史資料の概要と特徴
5 本書の構成
第?部 「男の仕事/女の仕事」の誕生
第1章 逓信事業を支えた人々
1 黎明期の逓信事業
2 女性の採用をめぐる議論
第2章 技術革新のインパクト
1 電信・電話がジェンダー化する時
2 「性別職務分離」の展開
第?部 「男の仕事/女の仕事」の定着
第3章 社会集団の形成
1 浮上する職場の問題
2 活動内容の実際
補節 第一次世界大戦と職場のジェンダー秩序
第4章 身体をめぐるポリティクス
1 職場の性規範
2 女性職員たちの世界
第?部 職業病とジェンダー
第5章 近代ドイツの電話交換手と「年金神経症」
1 近代ドイツにおける「年金神経症」の誕生
2 「神経症」をめぐる攻防
3 労働衛生の光と影
第6章 近代日本の電信技手と「モールス文化」
1 近代日本における「モールス文化」
2 「モールス文化」の日常的実践
3 「モールス文化」の変容
終 章 技術とジェンダー??歴史に学び、未来を拓く
1 近代日独における「電信・電話のジェンダー化」
2 「電信・電話のジェンダー化」のダイナミズム
3 近代日本の「電信・電話のジェンダー化」
4 技術の「正史」の彼方へ
参考文献一覧
あとがき
事項・地名索引
人名索引
石井 香江[イシイ カエ]
著・文・その他
内容説明
近代になって女性の労働力はいかにして市場に投入されたのか。本書は電話交換が技術発展により、男性から女性の仕事へ変わっていく過程を日独比較から捉える。男と女の仕事の棲み分けを作り上げた社会の一側面を解き明かす。
目次
「男の仕事/女の仕事」の現在
第1部 「男の仕事/女の仕事」の誕生(逓信事業を支えた人々;技術革新のインパクト)
第2部 「男の仕事/女の仕事」の定着(社会集団の形成;身体をめぐるポリティクス)
第3部 職業病とジェンダー(近代ドイツの電話交換手と「年金神経症」;近代日本の電信技手と「モールス文化」)
技術とジェンダー―歴史に学び、未来を拓く
著者等紹介
石井香江[イシイカエ]
1972年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。2006年博士号(社会学)。日本学術振興会特別研究員、四天王寺大学人文社会学部専任講師を経て、同志社大学グローバル地域文化学部准教授。専攻:社会学(社会史、歴史社会学、ジェンダー研究)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。