出版社内容情報
子ども・子育て支援を取り巻く現状と課題を制度、政策的視点から検討。これからの子ども・子育て支援の在るべき姿を描く。2015年に子ども・子育て支援制度が創設され、2016年には児童福祉法制定以来初めてその理念規定が改正されるなど、子ども・子育て支援を取り巻く状況は大きな転換期を迎えている。長年にわたり子ども家庭福祉領域において制度・政策的議論をリードしつづける著者が、これまでの流れと現状を踏まえ、これからの子ども・子育て支援の在り方について多角的に論考した、関係者必読の書。
はしがき
序 章 共生社会創出のための子ども家庭福祉サービスを考える
1 子ども家庭福祉分野のサービス供給体制の特徴
2 共生社会創出の原理と子ども家庭福祉
3 求められる横と縦の切れ目のない支援──地域包括支援体制の整備を
4 子ども家庭福祉分野の「地域における包括的・継続的支援」の可能性
5 2016年改正児童福祉法がめざすもの
第1章 子ども・子育て支援制度の概要と意義
1 子ども・子育て支援制度検討の背景と目的
2 基本構造
3 給付の全体像
4 幼保連携型認定こども園
5 保育の利用方式──公的契約
6 財政負担、所管
7 研修等
8 今後の方向と検討課題
9 子ども・子育て支援制度の意義
10 子ども・子育て支援制度の今後の課題
第2章 児童福祉法と児童憲章から見つめなおす保育の未来
1 児童福祉法と児童憲章の成立
2 その後の児童福祉(子ども家庭福祉)関連法制の整備
3 児童福祉法、児童憲章が大切にしてきた理念
4 保育所・保育サービスの発展の経緯
5 新たな時代へ──利用者の選択と権利の保障
6 2016年改正児童福祉法にみる子ども家庭福祉の新たな理念
7 子ども家庭福祉、保育の今後の方向
第3章 待機児童問題の隠れた課題
1 保育士資格とは
2 保育士資格法定化への道のり
3 保育士をめぐる近年の動向
4 保育士資格、保育士の課題
5 課題克服のために必要な視点と保育士をめぐる動向
6 保育所保育指針、全国保育士会倫理綱領から考える??保育士が大切にしなければならないこと
7 今後に向けて
第4章 法令からみた乳幼児期の「保育」と「教育」
1 「保育」と「教育」の法律上の定義とその整理
2 「保育」と「教育」の内容
3 「保育」と「教育」──文化の相違を超えた実践現場における工夫を
4 残された課題
第5章 地域子育て支援サービスの可能性と限界
1 地域における子育て支援の意義
2 地域における子育て支援活動の類型
3 子育て支援事業の制度化とその充実
4 地域子ども・子育て支援事業
5 利用者支援事業の可能性
6 地域子育て支援ネットワーク
7 地域子育て支援ネットワーク立ち上げの実際
8 地域子育て支援事業の理念
第6章 放課後児童クラブの過去・現在・未来
1 放課後児童クラブの概要と経緯
2 放課後児童クラブの課題の深刻化と設備運営基準の策定
3 「放課後児童クラブ運営指針」の策定
4 運営指針の要点
5 放課後児童クラブの拡充と質の向上
6 いわゆる民間学童保育との関係
7 放課後児童クラブの未来
8 放課後児童クラブと子どもたちの健全育成
第7章 共生社会をめざした障害児支援の在り方
1 子ども家庭福祉、障害児支援の動向
2 障害児支援の理念
3 子ども・子育て支援制度による障害児支援サービスの創設
4 障害児童福祉の課題
5 障害児支援の在り方に関する検討会の設置と報告書の概要
6 2016年における二本の児童福祉法改正と障害児支援
7 今後の障害児支援施策の在り方
8 包括的で一元的な体制づくりをめざして
第8章 あたりまえの生活をめざした社会的養護
1 社会的養護の歴史的経緯
2 社会的養護の課題
3 社会的養護改革の動向
4 改革の実現に向けて──家庭的養護推進計画とその実現
5 社会的養護運営の新たな理念
6 社会的養護の養育論
7 社会的養護実践の課題と克服に向けて
8 新たな展開に向けて──家庭養護のさらなる推進
9 家庭養護の質の向上と家庭養護支援のための実践的課題
第9章 次世代の「社会的養育」の在り方を企画する
1 子ども・子育て支援制度と満三歳未満児在宅子育て家庭の保育
2 石川県における先駆的取組──マイ保育園登録事業ほかの実践を通して
3 基本保育制度構想について
4 石川県におけるモデル事業
5 基本保育をどのように考えるか
6 基本保育と社会連帯
終 章 近未来の子ども・子育て支援を考える
1 就学前保育の近未来
2 福祉と教育の融合
3 社会福祉法人改革と共生社会づくり
4 子ども・子育て支援制度の見直しについて
5 事業運営の透明性の確保、質の向上と第三者評価
6 これからの子ども・子育て支援の座標軸
初出一覧
あとがき
柏女 霊峰[カシワメ レイホウ]
*2017年1月現在淑徳大学総合福祉学部教授
内容説明
二〇一五年に子ども・子育て支援制度が創設され、二〇一六年には児童福祉法制定以来初めてその理念規定が改正されるなど、子ども・子育て支援を取り巻く状況は大きな転換期を迎えている。長年にわたり子ども家庭福祉領域において制度・政策的議論をリードしつづける著者が、これまでの流れと現状を踏まえ、これからの子ども・子育て支援の在り方について多角的に論考した、関係者必読の書。
目次
序章 共生社会創出のための子ども家庭福祉サービスを考える
第1章 子ども・子育て支援制度の概要と意義
第2章 児童福祉法と児童憲章から見つめなおす保育の未来
第3章 待機児童問題の隠れた課題
第4章 法令からみた乳幼児期の「保育」と「教育」
第5章 地域子育て支援サービスの可能性と限界
第6章 放課後児童クラブの過去・現在・未来
第7章 共生社会をめざした障害児支援の在り方
第8章 あたりまえの生活をめざした社会的養護
第9章 次世代の「社会的養育」の在り方を企画する
終章 近未来の子ども・子育て支援を考える
著者等紹介
柏女霊峰[カシワメレイホウ]
1952年福岡県生まれ。1976年東京大学教育学部教育心理学科卒業後、1976~1986年千葉県児童相談所において心理判定員として勤務。1986~1994年厚生省児童家庭局企画課勤務(1991年4月より児童福祉専門官)、1994年淑徳大学社会学部助教授を経て、現在。現在:淑徳大学総合福祉学部教授・同大学院教授、臨床心理士、石川県顧問、浦安市専門委員、厚生労働省社会保障審議会社会的養護専門委員会委員長、内閣府子ども・子育て会議委員、東京都子ども・子育て会議会長、東京都児童福祉審議会副会長、流山市子ども・子育て会議会長など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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