出版社内容情報
インクルージョン保育を見据えた園での実践例を踏まえ、「普遍性」と「特殊性」を持ち合わせた障害児保育を解説。本書は、保育士養成課程の障害児保育テキストとして企画されたものである。障害児を包摂する保育(インクルージョン保育)実践において求められる知識・実践スキル、保護者への対応スキル等の保育者に求められる能力と保育者のキャリアアップのための手法を、わかりやすく解説した一冊。
まえがき
第1章 障害児保育の理念
1 障害児保育の意義
2 障害児の理解
3 障害児保育の目的
4 障害児保育に関する理念の近年の動向
第2章 障害児保育の歴史的変遷
1 先駆期??戦前~1950年代
2 萌芽期??1965~1973年
3 転換期???1974~1990年
4 転換期???1991年~現在
第3章 障害の概念
1 保育所・幼稚園の子どもに多くみられる障害の種類と特徴
2 支援者の視点
3 障害のとらえ方
4 事例にみるICFモデルに基づく支援計画
第4章 障害児保育をめぐる法律・制度
1 戦前における対応
2 児童福祉法の成立以降における対応
3 子どもや障害児に関する法の国際的な動向
第5章 発達の理解
1 発達とは
2 発達の過程
3 個人の発達の保障
第6章 発達障害児の生活??「気になる子ども」を理解する
1 生活の中での気になる言動
2 子どもを理解するということ
3 支援を必要とする子どもと,その保護者に対するサポート
第7章 発達障害児と音楽・造形・運動あそび
1 音楽あそび
2 造形あそび
3 運動あそび
第8章 障害児保育の実際??保育所・幼稚園において
1 要求を言葉にのせて生き生きとした保育所生活を??つながる保育を目指して
2 多様な価値観を認められる集団づくり
3 重度の自閉症児??園全体での援助
4 基本的生活習慣の確立??要求の育ちの中での社会性の育ち
第9章 障害児の保護者への支援
1 なぜ保護者支援が必要なのか??愛着形成と保護者の心の安定
2 保護者と子どもの気持ち
3 支援の実際
4 地域における他機関等との「縦横連携」の重要性
第10章 園内での職員同士の協働
1 子ども理解のための協働??障害児のもつそれぞれの世界を知るために
2 クラス担任と障害児担当保育士との連携
3 サポーターの育成
4 園全体での取り組み??事例検討会・個別の指導計画の活用
第11章 幼保小・地域との連携
1 発達の連続性を考慮した地域連携
2 保育におけるソーシャルワーク
3 地域の社会資源
第12章 専門性向上のための研修??スーパービジョン・コンサルテーション
1 発達障害児を保育する上で保育者が抱える困難性
2 専門性向上のための研修やコンサルテーションの現状と課題
3 研修やコンサルテーションを上手く活用するための「保育カンファレンス」
第13章 ライフステージをふまえた特別支援教育
1 特別支援教育の理念
2 特別支援教育を行う体制の整備と取り組み
3 接続期での特別支援教育
4 教育内容での幼保小の接続
第14章 保健・医療・福祉・教育との関連からみた障害児保育
1 保育・医療・行政と家庭の連携・協力で子どもの育ちを支える
2 保育所・幼稚園の対応
3 医療・療育の対応
4 行政の対応
5 福祉領域の対応(日中活動支援)
6 インクルーシブ保育・教育の推進??これからの障害児保育の方向性
あとがき
索 引
小川 英彦[オガワ ヒデヒコ]
2017年3月現在愛知教育大学幼児教育講座教授
内容説明
気になる子・障害児の発達のために。インクルージョン保育を見据えた園での実践例を踏まえ、「普遍性」と「特殊性」を持ち合わせた障害児保育を解説。
目次
障害児保育の理念
障害児保育の歴史的変遷
障害の概念
障害児保育をめぐる法律・制度
発達の理解
発達障害児の生活―「気になる子ども」を理解する
発達障害児と音楽・造形・運動あそび
障害児保育の実際―保育所・幼稚園において
障害児の保護者への支援
園内での職員同士の協働
幼保小・地域との連携
専門性向上のための研修―スーパービジョン・コンサルテーション
ライフステージをふまえた特別支援教育
保健・医療・福祉・教育との関連からみた障害児保育
著者等紹介
小川英彦[オガワヒデヒコ]
1957年名古屋市生まれ。1983年名古屋市教諭(特別支援学級と特別支援学校の担任)。1996年岡崎女子短期大学幼児教育学科。2003年愛知教育大学幼児教育講座(教授)。2011年~2012年愛知教育大学附属幼稚園(園長、兼任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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