出版社内容情報
宇佐八幡託宣事件の立役者として忠臣の名を後世に残した和気清麻呂。本書は、文献を丁寧に追いながら、日本人の思想的態度の変遷とともに古代から平成に至る和気清麻呂の評価を景仰の視点から俯瞰した希少な労作である。史書・書評をはじめ、和歌・漢詩・俳句・読み物などの文学作品、修身・歴史・唱歌の教育、また、絵画・芸能や歴史漫画などをも研究対象に入れつつ、人々がどのように受け入れてきたかを解明する。巻末の「附篇」では、全国の神社・史蹟・記念碑などを実地調査し、さらに縁のあるものと同名で誤解されやすく無関係な神社などについても詳しく解説する。
内容説明
宇佐八幡託宣事件の立役者として忠臣の名を後世に残した和気清麻呂。本書は、文献を丁寧に追いながら、日本人の思想的態度の変遷とともに古代から平成に至る和気清麻呂の評価を景仰の視点から俯瞰した希少な労作である。史書・書評をはじめ、和歌・漢詩・俳句・読み物などの文学作品、修身・歴史・唱歌の教育、また、絵画・芸能や歴史漫画などをも研究対象に入れつつ、人々がどのように受け入れてきたかを解明する。巻末の「附篇」では、全国の神社・史蹟・記念碑などを実地調査し、さらに縁のあるものと同名で誤解されやすく無関係な神社などについても詳しく解説する。
目次
和気姉弟の略伝
第1部 古代・中世(和気公の受容から評価への動き;八幡宮の縁起書)
第2部 近世(和気公への関心の萌芽;水戸藩による『大日本史』編纂―評価の確定 ほか)
第3部 近代(明治天皇の御崇敬―護王神社の確立;明治時代における景仰―国民思想の中核 ほか)
第4部 現代(昭和時代後期の景仰―戦後思想の転変を克服;平成時代の景仰―一貫する道を求めて)
附篇(和気公ゆかりの神社・史蹟・記念碑;和気公と無関係な神社・寺院など ほか)
著者等紹介
若井勲夫[ワカイイサオ]
1943(昭和18)年、京都に生れる。京都大学文学部を卒業して、1970(昭和45)年、京都大学大学院文学研究科修士課程修了、国語学国文学専攻。京都文教短期大学助教授(児童教育学科)を経て、京都産業大学教授(文化学部)、2014(平成26)年退職。現在、京都産業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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