Minerva人文・社会科学叢書<br> 近現代日本における政党支持基盤の形成と変容―「憲政常道」から「五十五年体制」へ

個数:

Minerva人文・社会科学叢書
近現代日本における政党支持基盤の形成と変容―「憲政常道」から「五十五年体制」へ

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2025年07月01日 22時33分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623079063
  • NDC分類 315.1
  • Cコード C3331

出版社内容情報

恐慌、戦争、高度成長……。激動の時代に政治家と支持者の何が変わり、何が引き継がれたのか、豊富な史料から検証。本書は、昭和恐慌期から高度成長初期において、政党および政党所属の代議士が社会とどう関係を構築しようとしてきたのかについて、利益団体・後援会を中心に考察するものである。戦前から戦後にかけて、何が変わって何が存続したのか。地方の声を中央でどう反映させたのか。政党政治の崩壊から再生に至る激動の時代の政党と社会の様子を、歴史学と政治学の復学的な視座から描き出す。

凡 例
表 愛知県公文書館寄託加藤鐐五郎関係資料中の加藤日記

序 章 支持基盤からみた政党の戦前と戦後
 1 政党研究の現在
 2 本書の視角と課題


 第?部 戦前期二大政党の模索と帰結??政党内閣期以降における支持拡大の試み

第一章 恐慌期における二大政党の経済政策論争??政友会の「産業五ヶ年計画」を中心に
 1 政友会の「積極政策」再考
 2 「合理的」積極政策
 3 山本条太郎の政策構想と産業五ヶ年計画
 4 第五九議会と昭和六年の政調会
 5 高橋財政と政友会
 6 転機としての五・一五事件

第二章 農村利益の噴出と政友会??第六六議会の「爆弾動議」と「憲政常道」
 1 政友会の「爆弾動議」と農村利益
 2 斎藤内閣期の利益団体と政党
 3 岡田内閣期の利益団体と政党??爆弾動議提出まで
 4 爆弾動議の提出とその展開
 5 「爆弾動議」と「憲政常道」

第三章 政党内閣崩壊後の利益団体と二大政党??多様化する「民意」への対応
 1 多様化する「民意」と二大政党
 2 農村利益の噴出と二大政党
 3 米穀自治管理法案をめぐる農業団体・商工団体の対立と二大政党
 4 馬場税制改革案と地方財政調整交付金制度をめぐって
 5 国民健康保険法案をめぐる産業組合・医師会の対立と二大政党
 6 戦前期二大政党の模索と帰結


 第?部 代議士の支持基盤からみた戦前と戦後の連続と断絶??加藤鐐五郎にみる関係性の変容

第四章 戦前期名古屋における個人後援会??支持基盤の形成と展開
 1 戦前期の個人後援会
 2 昭和初年における後援会の全国的分布
 3 加藤の名古屋政界進出と支持基盤
 4 国政への挑戦と五月会の結成
 5 政友本党期の五月会と加藤
 6 多様化する会活動と政治的主張の変遷??政友会復党後の五月会と加藤
 7 代議士と後援会の相互作用と変化

第五章 戦時体制下の代議士と利益団体??支持基盤の維持と更新
 1 戦時体制下における代議士の政治行動と支持基盤
 2 陶磁器業界の概要
 3 支持基盤としての陶磁器業界
 4 日中戦争期の陶磁器業界と加藤
 5 太平洋戦争期の陶磁器業界と加藤
 6 戦時体制下における結節点としての代議士

第六章 公職追放された代議士の占領期と戦後??支持基盤の再生
 1 公職追放をめぐる諸研究
 2 戦前・戦時期における加藤の支持基盤
 3 陶磁器商業界と加藤
 4 嫌煙薬「キンエン」をめぐる人脈の交錯
 5 人脈の連続と非連続
 6 政界への復帰を目指して
 7 戦前派代議士の「強固な地盤」の実態

第七章 戦前派代議士からみた戦後復興と高度成長??支持基盤の再構築と終焉
 1 錯綜する政策的主張と政治的野心
 2 国務大臣就任を目指して??地方利益の媒介者として
 3 支持基盤としての利益団体?陶磁器業界の場合
 4 支持基盤としての利益団体??医師会の場合
 5 五月会の拡大とその限界
 6 加藤の政界引退??支持基盤の終焉


終 章 「憲政常道」から「五十五年体制」へ??戦前期二大政党の模索と遺産
 1 戦前・戦後の政党と政党支持基盤の変容
 2 戦前期政党政治の模索と遺産
 3 さらなる課題と展望


付表 加藤鐐五郎の選挙結果一覧
あとがき
人名・事項索引

手塚 雄太[テヅカ ユウタ]
著・文・その他

内容説明

本書は、昭和恐慌期から高度成長初期において、政党および政党所属の代議士が社会とどう関係を構築しようとしてきたのかについて、利益団体・後援会を中心に考察するものである。戦前から戦後にかけて、何が変わって何が存続したのか。地方の声を中央でどう反映させたのか。政党政治の崩壊から再生に至る激動の時代の政党と社会の様子を、歴史学と政治学の複眼的な視座から描き出す。

目次

支持基盤からみた政党の戦前と戦後
第1部 戦前期二大政党の模索と帰結―政党内閣期以降における支持拡大の試み(恐慌期における二大政党の経済政策論争―政友会の「産業五ヶ年計画」を中心に;農村利益の噴出と政友会―第六六議会の「爆弾動議」と「憲政常道」;政党内閣崩壊後の利益団体と二大政党―多様化する「民意」への対応)
第2部 代議士の支持基盤からみた戦前と戦後の連続と断絶―加藤鐐五郎にみる関係性の変容(戦前期名古屋における個人後援会―支持基盤の形成と展開;戦時体制下の代議士と利益団体―支持基盤の維持と更新;公職追放された代議士の占領期と戦後―支持基盤の再生;戦前派代議士からみた戦後復興と高度成長―支持基盤の再構築と終焉)
「憲政常道」から「五十五年体制」へ―戦前期二大政党の模索と遺産

著者等紹介

手塚雄太[テズカユウタ]
1984年生まれ。2016年國學院大學大学院文学研究科史学専攻博士課程後期修了。博士(歴史学)。現在、鎌ケ谷市郷土資料館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

庄屋之者

2
第Ⅱ部では名古屋出身の代議士であった加藤鐐五郎に焦点を当てて、その支持基盤をいかに形成し、戦後にかけていかに変容したかを論じられている。いかに強固な基盤を築いても時代と共に揺らぐものであり、政治家はその基盤を不断の活動により維持し続け、拡大せねばならず、その点を日記から臨場感をもって感じることができ面白かった。地方代議士の研究において日記以外の史料から裏付けをとることがいかに難しいかも感じることができた。2021/01/26

Naoya Sugitani

0
戦前期日本の政党の政策の歴史的意義と、戦前日本の政治家の支持基盤の形成を描いた一冊。戦前戦後の政治の連続性についても指摘している。第一部では政友会が昭和恐慌期に国民生活改善のための政策を確立したことを、第二部では1人の政治家がどのように業界団体と関係を構築して支持基盤としたのか、その地道な活動が描かれている。既に爛熟期に入ったかに思われていた政党政治史研究だが、まだまだ開拓の余地ありと思わせてくれる、久々の重厚な研究である。2017/07/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11660426
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品