Minerva人文・社会科学叢書<br> アメリカ大統領は分極化した議会で何ができるか

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Minerva人文・社会科学叢書
アメリカ大統領は分極化した議会で何ができるか

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  • サイズ A5判/ページ数 347p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623078271
  • NDC分類 312.53
  • Cコード C3331

出版社内容情報

分極化が進むアメリカで求められる大統領のあり方とは… 過去60年にわたる大統領の立法活動の精緻な実証分析アメリカでは、大統領が立法を通じて国をまとめる「現代大統領制」が20世紀半ばに確立されたが、今やそれが限界に達している。二大政党の分極化が進行するにつれて、大統領に期待される役割は「行政の長」から「政党の顔」へと移っているため、大統領が超党派的な立法を目指しても、かえって党派間の対立を助長してしまうのである。では、この変化に適応した大統領のあり方とは何か。過去60年にわたる大統領の立法活動の計量分析と6本の事例研究から考察する。

序 章 アメリカ議会の分極化と「現代大統領制」の限界

 1 問題の所在:「行政の長」から「政党の顔」へ

 2 研究の方法:現代アメリカ政治へのアプローチ

 3 本書の主張と構成



 第?部 分極化と大統領に関する理論

第1章 二大政党の分極化とは何か

 1 アメリカ政党制の歴史と分極化

 2 議会の分極化を論じた先行研究

 3 小  括



第2章 分極化と大統領の立法活動――本書の理論

 1 大統領の立法活動の「成功」に関する先行研究

 2 議会中心アプローチ批判

 3 大統領の立場表明による議員の党派的行動

 4 分極化の進行と大統領の立法活動の成功

 5 小  括



 第?部 ミクロ・レヴェルの実証分析

第3章 大統領の立場表明と点呼投票の党派性

 1 点呼投票の分析に関する理論的検討

 2 データ分析

 3 小  括



第4章 大統領アジェンダの成否の計量分析

 1 大統領の立法活動の手段に関する理論的検討

 2 データ分析1:大統領アジェンダが議会で審議される要因

 3 データ分析2:大統領アジェンダの成立の決定要因

 4 小  括



第5章 大統領の政策アイデアと沈黙とレトリック――第1次クリントン政権の比較事例研究

 1 クリントン政権登場の背景

 2 中道的なレトリックによる失敗:医療制度改革

 3 沈黙と議員個人への説得による成功:NAFTA

 4 曖昧な立場表明と保守的なレトリックによる成功:福祉改革

 5 小  括



第6章 分極化の程度と大統領の立法活動――異なる大統領の比較事例研究

 1 分極化初期の大統領:カーター政権のエネルギー改革

 2 大統領の立法活動による分極化の定着:レーガン政権の81年税制改革

 3 さらに分極化が進行した時代の大統領:オバマ政権の医療制度改革

 4 小  括



 第?部 マクロ・レヴェルの含意と結論

第7章 分極化と大統領のマクロ歴史的説明

 1 分極化のマクロ歴史的帰結:責任政党政府論を中心に

 2 大統領の側からみたアメリカ政党政治の歴史

 3 大統領に起因する分極化



第8章 「現代大統領制」を越えて

 1 本書の要約

 2 今後の研究課題

 3 本書の知見がもつ含意



附 論

 A アメリカ連邦議会研究における3つの政党理論(第1章)

 B 有権者レヴェルの分極化をめぐる論争(第1章)

 C 議員のイデオロギーとその測定に関する補足(第3章)

 D 点呼投票の計量分析と政策類型に関する補足(第3章)

 E 事例研究の方法論と本書の立場(第5章・第6章)



参考文献

あとがき

人名・事項索引

松本 俊太[マツモト シュンタ]
2016年11月現在 名城大学法学部准教授

内容説明

アメリカでは、大統領が立法を通じて国をまとめる「現代大統領制」が20世紀半ばに確立されたが、今やそれが限界に達している。二大政党の分極化が進行するにつれて、大統領に期待される役割は「行政の長」から「政党の顔」へと移っているため、大統領が超党派的な立法を目指しても、かえって党派間の対立を助長してしまうのである。では、この変化に適応した大統領のあり方とは何か。過去60年にわたる大統領の立法活動の計量分析と6本の事例研究から考察する。

目次

アメリカ議会の分極化と「現代大統領制」の限界
第1部 分極化と大統領に関する理論(二大政党の分極化とは何か;分極化と大統領の立法活動―本書の理論)
第2部 ミクロ・レヴェルの実証分析(大統領の立場表明と点呼投票の党派性;大統領アジェンダの成否の計量分析;大統領の政策アイデアと沈黙とレトリック―第1次クリントン政権の比較事例研究;分極化の程度と大統領の立法活動―異なる大統領の比較事例研究)
第3部 マクロ・レヴェルの含意と結論(分極化と大統領のマクロ歴史的説明;「現代大統領制」を越えて)
附論

著者等紹介

松本俊太[マツモトシュンタ]
1976年大阪府生まれ。1999年京都大学法学部卒業。2005年京都大学法学研究科博士後期課程研究指導認定退学。名城大学法学部専任講師。2006年フロリダ州立大学政治学部(Florida State University,Department of Political Science)博士課程修了(Ph.D.)。2015年メリーランド大学政治学部(University of Maryland,Department of Government and Politics)客員准教授(2016年まで)。現在名城大学法学部准教授(2017年4月より教授)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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特にイデオロギー分極化の定量化に関わる部分は自身の問題関心に近く、非常に勉強になった。議会研究のレビューとしても、大統領研究としても極めて良くできていると思われる。2020/09/11

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