出版社内容情報
日本の近代化を支えた江戸の教育遺産とは。開国と敗戦を境に学びのかたちはどう変質したのか。荒廃が叫ばれる日本の教育、その新たなすがたを見出すため、いまふりかえるこの国の学びの歴史。寺子屋・藩校・私塾といった江戸時代の学びの場に蓄積された教育遺産とは何か。明治維新ののちはじまった「国民教育」とともに、日本は何を手にいれ、何を失ったのか。そして敗戦後、占領下の教育政策をへて、いかにして現代の日本人が誕生したのか。学びのかたちの変遷に現代へのヒントをさぐる、温故知新の教育読本。
序 日本の教育を考える
第?部 江戸の教育遺産を知る
第1章 庶民の学び
1 庶民の文字文化
2 寺子屋の師匠
3 寺子屋の学習
4 寺子屋の生活
第2章 武士の学び
1 学習する武士
2 藩校のエリート教育
3 幕末の学校改革
第3章 私塾の教育
1 私塾の精神
2 時代を拓く教育
第4章 江戸の教育論
1 儒学と教育
2 貝原益軒の教育学
3 荻生徂徠の個性教育論
第?部 日本人の近代と教育の変質
第5章 明治の教育
1 明治維新と教育
2 主知主義教育と徳育
3 『教育勅語』をどう見るか
第6章 子ども世界と社会風潮
1 子どもたちの近代
2 子ども世界の変容
3 戦争と子ども
第7章 戦後教育の展開
1 占領政策と教育
2 日本教育の再検討
3 日本の復興と教育
4 教育改革の幻想
終 章 日本の教育再生のために
あとがき/参考文献/索引
沖田 行司[オキタ ユキジ]
2016年8月現在同志社大学社会学部教授
内容説明
荒廃が叫ばれる日本の教育、その新たなすがたを見出すため、いまふりかえるこの国の学びの歴史。寺子屋・藩校・私塾といった江戸時代の学びの場に蓄積された教育遺産とは何か。明治維新ののちはじまった「国民教育」とともに、日本は何を手にいれ、何を失ったのか。そして敗戦後、占領下の教育政策をへて、いかにして現代の日本人が誕生したのか。学びのかたちの変遷に現代へのヒントをさぐる、温故知新の教育読本。
目次
現代の教育を考える
第1部 江戸の教育遺産を知る(寺子屋で学ぶ庶民;藩校で学ぶ武士;学びの共同体―私塾;江戸の教育論)
第2部 日本人の近代と教育の変容(国民教育のはじまり;子ども世界と社会風潮;戦後社会の虚構と教育)
日本の教育再生のために
著者等紹介
沖田行司[オキタユクジ]
1979年同志社大学大学院文学研究科博士後期課程修了。1989~1990年ハワイ大学日本研究所客員教授。2004~2013年中国人民大学客座教授。現在、同志社大学社会学部教育文化学科教授。博士(文化史学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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