出版社内容情報
ソーシャル・キャピタルは、今や厚生労働省等において重要な政策目標の一つとして捉えられる概念となった一方で、研究データの蓄積もまだまだ必要である。このような現状に鑑み、主要なソーシャル・キャピタルの評価・研究方法を概観した上で、実証研究の手法と成果を紹介したのが本書である。研究者・実践者・政策立案者など関係者のすべてが勝者となるwin-winの関係を築き,研究成果を政策・実践に応用するための視座を提示した一冊。
目次
ソーシャル・キャピタルの登場と批判―本書のねらい
第1部 健康・福祉領域における評価・研究方法論(地域単位の指標開発の試み;マルチレベル分析;混合研究法;介入研究;地域診断と効果評価)
第2部 テーマ別にみた実証研究(地域包括ケアとソーシャル・キャピタル―地域共生社会の実現に向けて;東日本大震災とソーシャル・キャピタル―減災に役立つ社会的な資源;健康格差対策とソーシャル・キャピタル―公正な地域・社会づくりへの応用;子どもとソーシャル・キャピタル―地域と親の関わりの影響;行動科学とソーシャル・キャピタル―周りの人からの影響;運動とソーシャル・キャピタル―運動の「手段」と「結果」の側面から;地域での健康づくりとソーシャル・キャピタル―通いの場に着目した取り組み;職域での健康づくりとソーシャル・キャピタル―疫学研究の到達点と課題)
実証研究の到達点と応用のための課題
著者等紹介
近藤克則[コンドウカツノリ]
1958年生。1983年千葉大学医学部卒業。博士(医学・社会福祉学)。現在、千葉大学予防医学センター社会予防医学研究分野教授。国立長寿医療研究センター老年学・社会科学研究センター老年学評価研究部長。一般社団法人日本老年学的評価研究(JAGES)機構代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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