出版社内容情報
福祉国家の変容等の社会課題解決のためには市民社会との協働が不可欠であり、それゆえガバナンスの構築とソーシャル・キャピタルの醸成が、現代政治の喫緊の課題といえる。この点を踏まえ、市民社会・政治とソーシャル・キャピタルの関係について、多様な背景を持つ研究者らが、実態をリアルに示した調査データを活用して検証。現代社会の変容要因を示した上で、市民の協力を引き出すための方策の提示を試みた一冊。
目次
市民社会・ガバナンス・ソーシャル・キャピタルの相互関係
公共政策への市民の納得―市民社会組織リーダーの政策満足から見る日本の都市ガバナンス
コミュニティ特性の構造要因を探る―東京の都心・下町・山の手の比較から
「政治」は「弱さ」と向き合うことができるのか―ソーシャル・キャピタル論の批判的考察
不平等の罠と「中流」の消滅―ソーシャル・キャピタルのダークサイドと市民社会
社会開発の持続可能性を高めるものは何か―ネパールの女性グループの活動事例から
地域課題とNPO・市民活動
地域コミュニティとソーシャル・キャピタル
防災・災害復興で求められる地域コミュニティの機能
「信頼」を捉えることは可能か
幸福度―経済要因だけでは規定されないもの
実証に基づく政策研究の視座
著者等紹介
辻中豊[ツジナカユタカ]
1954年大阪府生まれ。1981年大阪大学大学院法学研究科単位取得退学。博士(法学、京都大学)。現在、東海大学政治経済学部教授。筑波大学名誉教授
山内直人[ヤマウチナオト]
1955年愛媛県生まれ。1978年大阪大学経済学部卒業。修士(経済学、ロンドン大学)。博士(国際公共政策、大阪大学)。現在、大阪大学大学院国際公共政策研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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