出版社内容情報
ヘーゲルの『精神現象学」は、意識が自己の諸段階を遍歴経験し、「絶対知」に到達するまでの意識の自己形成の歴史を叙述したものといわれる。この『精神現象学』の叙述を可能にしている否定性の契機を取り出して、その根拠を問い、ヘーゲル哲学の限界を見定めた初期論文。さらに、現代批判と哲学的思索の狭間に立って、五十年ほどにおよぶ間書き続けておいた断想、折々の俳句や短歌、評論を収録する。
内容説明
ヘーゲルの『精神現象学』は、意識が自己の諸段階を遍歴経験し、「絶対知」に到達するまでの意識の自己形成の歴史を叙述したものといわれる。この『精神現象学』の叙述を可能にしている否定性の契機を取り出して、その根拠を問い、ヘーゲル哲学の限界を見定めた初期論文。さらに、現代批判と哲学的思索の狭間に立って、五十年ほどにおよぶ間書き続けておいた断想、折々の俳句や短歌、評論を収録する。
目次
ヘーゲル『精神現象学』の考察―否定性の根拠を求めて(懐疑論としての『精神現象学』(懐疑論と哲学;懐疑論と『精神現象学』)
主体性と否定性(主体性;意識;否定性)
西洋近世形而上学の限界)
断片集 阿修羅の言葉
句歌集 追憶
評論
著者等紹介
小林道憲[コバヤシミチノリ]
1944年福井県生まれ。1963年~1972年京都大学文学部、同大学大学院文学研究科で哲学(西洋哲学史)を専攻。1972年~2010年福井大学教育学部(後・教育地域科学部)講師、助教授、教授、および、同大学大学院教育学研究科教授。1999年~2011年麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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