出版社内容情報
自然を〈生きた自然〉として捉え、躍動する生命と宇宙の扉を開く生命論的世界観の展開。〈機械〉から〈生命〉へ、新たな世界観を示す今日の生物学や物理学など、大きく変貌する自然科学から材料を得ながら、現代の生命論や宇宙論を哲学的に解釈し、自然を〈生きた自然〉としてとらえる生命論的世界観の提示。再び、ロマン主義的自然観を復権させ、二十一世紀のパラダイムを構築する。宇宙、物質、生命、すべては無限の生産力をもった秩序形成力であり、自己形成力である。
まえがき
第一章 生命と物質
1 物質進化と生命進化
2 物質・生命・精神
第二章 自己形成
1 機械論と目的論
2 生命のエネルギー
3 進化と生命の流れ
4 必然・偶然・自由
第三章 環境と持続
1 生命と環境
2 生命と持続
第四章 形態と表現
1 器官の意味
2 原型と変容
3 自己表現
第五章 行動と表現
1 行動と環境
2 本能・学習・道具
第六章 脳と心
1 知 覚
2 記憶と思考
3 意志・情動・意識
4 心の表現としての脳
5 四つの立場
第七章 身体と精神
1 身と心
2 物と心
3 身体と宇宙
第八章 生命体としての宇宙
1 ミクロの宇宙
2 マクロの宇宙
3 生成する宇宙
第九章 生成の論理
1 一と多、全体と部分
2 個体性と相互作用
註
あとがき
後 記
小林 道憲[コバヤシ ミチノリ]
元 福井大学教授
内容説明
自然を“生きた自然”としてとらえ、躍動する生命と宇宙の扉を開く生命論的世界観の展開。“機械”から“生命”へ、新たな世界観を提示する自然哲学の試み。
目次
第1章 生命と物質
第2章 自己形成
第3章 環境と持続
第4章 形態と表現
第5章 行動と表現
第6章 脳と心
第7章 身体と精神
第8章 生命体としての宇宙
第9章 生成の論理
著者等紹介
小林道憲[コバヤシミチノリ]
1944年福井県生まれ。1963年~1972年京都大学文学部、同大学大学院文学研究科で哲学(西洋哲学史)を専攻。1972年~2010年福井大学教育学部(後・教育地域科学部)講師、助教授、教授、および、同大学大学院教育学研究科教授。1999年~2011年麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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