出版社内容情報
拡大し続ける「移動」が招いたリスク社会の実相と人々の「日常生活」に生じた複雑性を分析。本書は、旅、観光、輸送といった「モビリティ(移動)」を基盤としたライフスタイルの形成過程を踏まえ、この「モビリティ(移動)」が個人や社会に与える影響を考察したものである。アーリの「移動」に関する概念が最も分かりやすく書かれた一冊。[原書 Elliott,A. and Urry,J.(2010)Mobile Lives]
はじめに
謝 辞
第1章 モバイル・ライブズ――さらに遠くへ?
1 あるモバイル・ライフ
2 移動の途上で――オン・ザ・ムーブ
3 モビリティーズ・パラダイム
4 本書の議論
第2章 新しい技術・新しいモビリティーズ
1 デジタルなモビリティーズ
2 デジタル技術と小型化されたモビリティーズ
3 デジタルな生活――情動の蓄積・保存・検索
4 結 論
第3章 ネットワークと不平等
1 ネットワークとネットワーキング
2 集 い
3 ネットワーク資本の領域
4 結 論
第4章 グローバルズとモビリティーズ
1 超えていく――グローバルズ
2 グローバルズ――新しいスーパー・エリートの出現
3 数百万ドルとモバイルな駆け引き
4 グローバルな激しい競争におけるモビリティーズ――エリートの逃避術
5 グローバルズの自己様式化
6 グローバルズ・モビリティーズ・空間
第5章 モバイルな関係――遠距離の親密性
1 モバイルな親密性をやりくりする
2 親密な関係性――地域的な限定から個人化されたモビリティへ
3 親密性・空間・モビリティ――再検討
4 モバイルな親密性
5 性をモバイル化する
6 結論――拡張している(stretching)? それとも拡張してしまった(stretched)?
第6章 過剰な消費
1 ドバイとは
2 モバイルな消費社会
3 モバイル・ライブズと管理社会
4 新自由主義
5 例外か典型か
6 結論――パーティーの終わり
第7章 せめぎ合う未来
1 20世紀
2 気候・エネルギー・人間
3 未 来
4 果てしない移動
5 ローカル・サスティナビリティ
6 地域軍閥主義
7 デジタル・ネットワーク
8 複合的な未来
9 破 局
おわりに
注
監訳者あとがき
索 引
アンソニー・エリオット[Elliott Anthony]
ジョン・アーリ[Urry John]
遠藤 英樹[エンドウ ヒデキ]
2016年10月現在立命館大学文学部教授
内容説明
人・モノ・情報の「移動」がもたらしたものとは。拡大し続ける「移動」が招いたリスク社会の実相と、人々の「日常生活」に生じた複雑性を分析。
目次
第1章 モバイル・ライブズ―さらに遠くへ?
第2章 新しい技術・新しいモビリティーズ
第3章 ネットワークと不平等
第4章 グローバルズとモビリティーズ
第5章 モバイルな関係―遠距離の親密性
第6章 過剰な消費
第7章 せめぎ合う未来
著者等紹介
遠藤英樹[エンドウヒデキ]
1963年生。1995年関西学院大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。現在、立命館大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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