出版社内容情報
陸海軍、外務省、情報収集活動の実態と対外認識・政策形成に与えた影響を検証する。
内容説明
本書は、近代日本情報史の通史的考察の出発点となる明治前期日本の情報活動を明らかにする。この期間の軍事情報活動と情報関係者の対外認識を明らかにし、政府の対外政策を検証。多数の未利用史料を踏査し、陸海軍、外務省、政府全体の対清・対露活動における情報収集から対外政策への活用まで、日本の情報活動の全体を対象とした。単なる情報史でなく外交史研究との架橋を初めて試みた画期的研究成果。
目次
序章 近代日本インテリジェンス黎明期を探る
第1章 壬午事変以前の情報と政策―近代的情報活動の萌芽
第2章 壬午事変・天津条約間期の情報と政策―対清情報体制強化と東アジアの激動
第3章 天津条約後の情報と政策―協調か、強硬か、対清認識・政策論の分水嶺
第4章 1890年代日清戦争までの情報と政策―情報から乖離した協調政策の破綻
終章 活発な情報活動と情報なき対外政策
著者等紹介
関誠[セキマコト]
1976年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。現在、帝塚山大学法学部常勤講師(任期付)。研究分野:国際政治学、国際関係史、日本情報史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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