出版社内容情報
甲斐と信濃で覇を競った武田氏、小笠原氏、村上氏、真田氏…中央高地の戦国合戦は、なぜ激しく、絶えることがなかったのか。甲信地域(山梨県・長野県)といえば富士山やアルプスに代表される山の国である。この地を舞台として戦国時代の150年間、武田氏、小笠原氏、村上氏、真田氏などの大名が覇を競った背景には何があり、いかなる歴史が展開したのか。本書では、大名たちの興亡や合戦の歴史だけでなく、山国に生きて歴史を支えた木こりや金山衆、猟師などにも目を向け、山の信仰、山の産物、物資流通など多面的に地域の戦国時代を明らかにする。
はしがき――甲斐の杣
第一章 自然の特質と災害
1 山と盆地
2 襲いかかる災害
3 疫病と餓死
第二章 変化する領主たち
1 信濃の動乱
2 甲斐の統一
3 信玄の信濃侵略
4 諏訪勝頼の武田家相続
第三章 織豊政権から徳川政権へ
1 武田家滅亡と混乱
2 築城の時代
3 文禄・慶長の役と甲斐・信濃
4 徳川家康の覇権
第四章 山国の物資の流れ
1 物資流通
2 市場と町
3 共通する文化
4 旅人の目
第五章 信仰の山
1 富士山と御師
2 諏訪社と守屋山
3 転々とする善光寺
4 小菅山元隆寺
5 山岳信仰
第六章 山の民たち
1 林業と材木
2 林産資源と木工
3 猟師の世界
4 金を求めて
5 大鋸と番匠
6 山城と山小屋
第七章 食糧を求めて
1 戦国時代の食事
2 農 業
第八章 食糧増産と転回する生産
1 治水と新田開発
2 木綿の生産
参考文献
あとがき
関係年表
事項索引
人名索引
笹本 正治[ササモト ショウジ]
*2016年5月現在長野県立歴史館館長
内容説明
甲信地域(山梨県・長野県)といえば富士山やアルプスに代表される山の国である。この地を舞台として戦国時代の一五〇年間、武田氏、小笠原氏、村上氏、真田氏などの大名が覇を競った背景には何があり、いかなる歴史が展開したのか。本書では、大名たちの興亡や合戦の歴史だけでなく、山国に生きて歴史を支えた木こりや金山衆、猟師などにも目を向け、山の信仰、山の産物、物資流通など多面的に地域の戦国時代を明らかにする。
目次
第1章 自然の特質と災害
第2章 変化する領主たち
第3章 織豊政権から徳川政権へ
第4章 山国の物資の流れ
第5章 信仰の山
第6章 山の民たち
第7章 食糧を求めて
第8章 食糧増産と転回する生産
著者等紹介
笹本正治[ササモトショウジ]
1951年山梨県生まれ。1974年信州大学人文学部卒業。1977年名古屋大学大学院文学研究科修士課程前期修了。現在、長野県立歴史館館長。博士(歴史学)(名古屋大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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YONDA
イツシノコヲリ