出版社内容情報
仕事、家庭、ボランティア…。企業人の生き方が変わることで社会のあり方も変わる。東日本大震災以後、企業人のボランティア意識が高まりつつある。従来、企業人とボランティアの世界には相当の距離感があったが、企業人の社会貢献意識は確実に高まっている。本書は、その理由を「個人の社会的責任」の「覚醒」に見出し、なぜそれが高まっているのか、行動思考様式はどう変わっていくのか、個人は企業や社会とどう関わっていくのかなど、様々なデータも駆使しながら模索する。
はしがき
第1章 企業人の生き方・働き方
??会社人間からの脱却
1 自由な人間性
2 会社人間モデルの生成・発展・終焉
3 働くことの意味
4 勤労意識の変遷
5 人間疎外という視点
6 経済至上主義の呪縛
第2章 ワーク・ライフ・バランスとは何か
??「仕事と家庭の調和」を越えて
1 ワーク・ライフ・バランスへの関心の高まり
2 ワーク・ライフ・バランス5元論
3 ワーク・ライフ・バランスの現状
4 ワーク・ライフ・バランスの本質
5 座標軸とホリスティック・ライフ
第3章 新たな行動思考様式の誕生
??バランスのとれた社会化した自己実現人モデル
1 新たな行動思考様式の模索
2 行動思考様式のモデル
3 バランスのとれた社会化した自己実現人モデル
4 アンケート調査
5 インタビュー調査
6 価値観やボランティア経験の影響
第4章 企業人のボランティア活動
??現状調査と分析
1 ボランティア経験
2 ボランティア活動の意義
3 アンケート調査
4 ボランティア経験の生き方への影響
5 「触媒」としての強い影響
第5章 企業人の社会貢献意識の高まり
??社会を変革する原動力となる可能性
1 社会貢献意識
2 日本人の社会貢献意識の高まり
3 勤労における社会貢献意識の高まり
4 企業人の社会貢献意識の高まり
5 企業人の社会貢献意識の高まりを捉える視座
6 企業人の社会化
第6章 社会化マネジメントとは何か
??社会貢献意識の高まりへの企業の対応
1 人的資源の重要性
2 人間モデルの変遷
3 社会化マネジメント
4 理想の恩恵
5 社会化マネジメントの現状
6 企業のボランティア支援に関する意識調査
7 社会化マネジメントの相克
8 新たな企業社会の地平
第7章 CSRのメインストリーム化
??企業経営との協働の可能性
1 企業経営の社会化
2 CSR概念の変遷
3 ISO26000とは何か
4 CSV論の勃興
5 統合報告書を巡る動向
6 CSRのメインストリーム化
7 ダイバーシティ・マネジメント
8 イノベーションの源泉として越境学習
9 企業経営との協働の可能性
10 “攻め”の社会化マネジメント
第8章 人間は本来社会的であるのか
??経済至上主義を越えて
1 現代社会の立ち位置
2 社会との関係性を重視する経済社会学
3 経済と社会を巡るアリストテレスの考察
4 埋め込み概念
5 システム論的アプローチ
6 人間本性への回帰
7 経済至上主義の埋め戻し
第9章 社会貢献意識の高まりの具現化
??ヒト・モノ・カネの動き
1 将来の予測が困難な時代
2 社会の構造変化と担い手としての企業人
3 ヒト・モノ・カネの動き
4 新たな潮流
終 章 個人の社会的責任の自覚と実践
??個人と企業と社会の関係性の模索
1 東日本大震災を契機とした意識変化
2 個人の社会的責任の自覚と実践
3 社会変革の原動力となる可能性
4 今後の課題
5 個人と企業と社会の関係性
あとがき
資料編
1 意識調査フォーム
2 企業のボランティア支援についての自由意見
3 震災後の価値観の変化
参考文献
索 引
安齋 徹[アンザイ トオル]
2016年6月現在群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部教授
内容説明
東日本大震災以後、企業人のボランティア意識が高まりつつある。従来、企業人とボランティアの世界には相当の距離感があったが、企業人の社会貢献意識は確実に高まっている。本書は、その理由を「個人の社会的責任」の「覚醒」に見出し、なぜそれが高まっているのか、行動思考様式はどう変わっていくのか、個人は企業や社会とどう関わっていくのかなど、様々なデータも駆使しながら模索する。
目次
第1章 企業人の生き方・働き方―会社人間からの脱却
第2章 ワーク・ライフ・バランスとは何か―「仕事と家庭の調和」を越えて
第3章 新たな行動思考様式の誕生―バランスのとれた社会化した自己実現人モデル
第4章 企業人のボランティア活動―現状調査と分析
第5章 企業人の社会貢献意識の高まり―社会を変革する原動力となる可能性
第6章 社会化マネジメントとは何か―社会貢献意識の高まりへの企業の対応
第7章 CSRのメインストリーム化―企業経営との協働の可能性
第8章 人間は本来社会的であるのか―経済至上主義を越えて
第9章 社会貢献意識の高まりの具現化―ヒト・モノ・カネの動き
終章 個人の社会的責任の自覚と実践―個人と企業と社会の関係性の模索
著者等紹介
安齋徹[アンザイトオル]
1960年東京都生まれ。1984年一橋大学法学部卒業。1984年~2012年三菱信託銀行株式会社(現三菱UFJ信託銀行株式会社)勤務(営業・企画・事務・海外・秘書・人事・研修など様々な業務を経験)。2009年立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士課程前期課程修了、修士(社会デザイン学)。2012年群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部准教授。2015年早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了、博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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