「企業と社会」論とは何か―CSR論の進化と現代的展開

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「企業と社会」論とは何か―CSR論の進化と現代的展開

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  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784623075898
  • NDC分類 335.13
  • Cコード C3034

出版社内容情報

CSR論の進化形としての新しい企業像を「企業と社会」論の形で歴史的・理論的に示す。本書は、数多あるCSR論を縦横無尽な筆致で、その理論の変遷や相互に影響しあった関係性などを体系的に整理・分析し、さらには将来展望までも描き切った労作である。研究者をはじめCSRを学ぶ学生は必読の文献。

推薦の言葉

序 章 CSR論の思想的源泉と現代的展開――アダム・スミスの経済・倫理思想からの教訓
 はじめに
 1 産業革命と経済発展思想の功罪
 2 CSR思想の歴史的源泉と背景――アダム・スミスの経済的自由(競争)と倫理(公正性)
 3 CSR思想から、CSR論へ―企業的社会政策から、フィランソロピー活動へ
 4 CSR論の進化――社会的課題事項への事後的対応から、事前的対応へ
 5 新しいCSR論への模索―「企業と社会」論と「ソーシャル・マネジメント論」

第1章 近代産業社会の形成と産業主義思想の発展
 1 近代産業社会の誕生と産業主義思想の登場――「産業主義思想」の影響力
 2 近代産業社会の形成と「近代化」の役割
 3 近代産業社会の思想原理(その1)――初期産業主義思想の生成と展開(18世紀~20世紀初頭)
 4 近代産業社会の思想原理(その2)――中期産業主義思想の生成と展開(20世紀初頭~20世紀半ば)
 5 近代産業社会の思想原理(その3)――後期産業主義思想の生成と展開(20世紀半ば~20世紀後半)
 6 新しい産業主義思想への視点と方向性――転換期の現代産業社会

第2章 経営理念の変遷と「企業の社会性」の基盤
 1 日本における経営理念の変遷――歴史的な変化と進化
 2 日本企業と経営理念の多様性――「企業の社会性」の基盤

第3章 CSR論の登場と経営理念の転換――企業の社会性と市民性
 1 「経営理念」のもつ戦略性と企業の社会的責任との関連性
 2 企業の社会的責任と質的な転換要素としての「経営理念」
 3 日本におけるCSR論の誕生とその変容
 4 米国におけるCSR論の誕生とその変化――資本主義の誕生とその弊害

第4章 「企業の社会性」とは何か――基本的視点と構成要素
 1 企業不祥事と企業の「社会性」の関係
 2 企業不祥事の現実と課題――企業不祥事の歴史からの教訓
 3 「企業の社会性」とは何か
 4 企業行動における正当性と責任
 5 「企業の社会性」と「企業倫理」の位置
 6 企業価値の倫理的側面とその革新――「企業倫理」の機能と課題

第5章 CSR論の視点・考え方・進化――理論的考察
 1 CSR論の登場とその背景
 2 CSR論の理論的な変容と進化
 3 CSR論の方法論的方向性――文脈的アプローチと規範的アプローチ
 4 CSR論と「経営学的な社会化」の二つの視点とその関係性――「能動的な社会化」と「受動的な社会化」
 5 CSR論の今後の視点と展望――「企業と社会」論的アプローチの有効性とステイクホルダー・マネジメントの可能性

第6章 「企業と社会」論の視点・方法・理論
 1 CSR論から、「企業と社会」論への展開
 2 「企業と社会」論の視点と関係性
 3 「企業と社会」論とは何か――視点と課題
 4 「企業と社会」論の系譜――歴史的考察
 5 「企業と社会」論への現代的視点と課題――J・E・ポスト等における「企業の社会性」の理論的・実践的な提言
 6 「企業と社会」論への今後の展望

第7章 「企業と社会」論の現代的展開――「ソーシャル・マネジメント論」の可能性
 1 ソーシャル・マネジメント論の基礎的考察
 2 「企業と社会」論の新しい視点と方向性――「ソーシャル・マネジメント論」の可能性
 3 ソーシャル・マネジメント論の視点・方法・考え方

第8章 事例研究編――「ソーシャル・マネジメント」の実践的展開と課題
 1 社会的企業・社会的事業とは何か
 2 「ソーシャル・マネジメント」の戦略的視点――ユニバーサルデザインからの商品開発と経営戦略
 3 ユニバーサルデザインの製品開発事例

あとがきにかえて  
引用・参考文献  
人名・事項索引  
著者紹介

松野 弘[マツノ ヒロシ]
著・文・その他

内容説明

本書は、数多あるCSR論を縦横無尽な筆致で、その理論の変遷や相互に影響しあった関係性などを体系的に整理・分析し、さらには将来展望までも描き切った労作である。研究者をはじめCSRを学ぶ学生は必読の文献。

目次

序章 CSR論の思想的源泉と現代的展開―アダム・スミスの経済・倫理思想からの教訓
第1章 近代産業社会の形成と産業主義思想の発展
第2章 経営理念の変遷と「企業の社会性」の基盤
第3章 CSR論の登場と経営理念の転換―企業の社会性と市民性
第4章 「企業の社会性」とは何か―基本的視点と構成要素
第5章 CSR論の視点・考え方・進化―理論的考察
第6章 「企業と社会」論の視点・方法・理論
第7章 「企業と社会」論の現代的展開―「ソーシャル・マネジメント論」の可能性
第8章 事例研究編―「ソーシャル・マネジメント」の実践的展開と課題

著者等紹介

松野弘[マツノヒロシ]
岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部社会学専攻卒業。現在、千葉大学客員教授(予防医学センター)。博士(人間科学)。早稲田大学スポーツビジネス研究所・スポーツCSR研究会会長。日本学術会議第20期・第21期(連携会員・環境学委員会)。これまで、山梨学院大学経営情報学部助教授、日本大学文理学部教授・大学院文学研究科教授/大学院総合社会情報研究科教授、千葉大学大学院人文社会科学研究科教授、千葉商科大学人間社会学部教授を歴任。早稲田大学大学院情報生産システム研究科客員教授、東京農業大学客員教授、千葉商科大学大学院政策情報学研究科客員教授、新潟産業大学客員教授、早稲田大学商学部講師、明治学院大学社会学講師、山梨学院大学経営情報学部講師、放送大学教養学部講師、専修大学大学院経済学研究科・「社会人学び直し」コース特別講師等を務める。1990年代より、英国の産業革命や近代産業社会における産業主義思想の研究を行ってきた。近代産業社会を環境問題と企業の社会的責任論(CSR論)の両面から研究し、21世紀の企業像として、社会的利益と経済的利益を最適化した「ソーシャル・マネジメント論」を提唱し、論考も発表してきた。経営学と社会学の両面から、産業社会論や企業論の研究を行っている。専門領域は、環境思想論/環境社会論、産業社会論/CSR論・「企業と社会」論、地域社会論/まちづくり論。日本社会学会、環境経済政策学会、環境思想研究会、ソーシャル・マネジメント研究会、日本経営学会、「企業と社会フォーラム」(学会)、ISA(The International Sociological Association―Life Member)、ASA(The American Sociological Association―Regular Member)等の学会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。