21世紀の哲学をひらく―現代思想の最前線への招待

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21世紀の哲学をひらく―現代思想の最前線への招待

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  • サイズ A5判/ページ数 268,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784623075829
  • NDC分類 133
  • Cコード C3010

出版社内容情報

ナンシー、ガタリ、ハーバーマス、カヴェル、バトラー…不透明さを増す哲学の論点を探る、待望の思想地図21世紀に入りすでに10年以上が経過した現在、現代の哲学・思想はどう展開し、何が論点になっているのか。本書では、多様化と分散を続け、不透明さを増しているようにみえる現代の哲学・思想の論点を探るための水先案内人となるべく、現代を代表する哲学者・思想家が共有している根本的な論点を究明し、読者がみずから思考する入口を提供することを目指す。現代の哲学を読み解くための、待望の思想地図。

はしがき



 第?部 現代のフランス・イタリア哲学

第1章 哲学と〈政治〉の問い(柿並良佑)

    ――ラクー=ラバルトとナンシー

 1 〈政治〉をめぐって

 2 新たな哲学の位置を求めて

 3 〈哲学の終焉〉の後で



第2章 主観性の生産/別の仕方で思考する試み(増田靖彦)

    ――フェリックス・ガタリを中心にして

 1 プルーストを読む

 2 ガタリの思想

 3 備考――ネグリとの邂逅



第3章 生の現象学(川瀬雅也)

    ――ミシェル・アンリ、そして木村敏

 1 「歴史的現象学」の基本姿勢

 2 リアリティとアクチュアリティ

 3 ロゴスとパトス

 4 個体の個体性

 5 生と〈生〉

 6 「生の現象学」という課題



第4章 「寄生者」の思想(信友建志)

    ――ジャック・ラカン

 1 他者と寄生者

 2 鏡と想像的なもの

 3 象徴的なものと死

 4 裂け目、余剰、そして現実的なもの

 5 性関係の不在、そして愛



第5章 イタリアの現代哲学(鯖江秀樹)

    ――ネグリ、カッチャーリ、アガンベン、エスポジト、ヴァッティモ、エーコ

 1 ネグリとカッチャーリ――帝国をめぐって

 2 アガンベンとエスポジト――生政治をめぐって

 3 ヴァッティモとエーコ――解釈と記号の多元性

 4 イタリア現代思想の戦略



 第?部 現代のドイツ哲学

第6章 「実践哲学の復権」の再考(加藤哲理)

    ――ハーバーマス、ルーマン、ガーダマー

 1 実践哲学の復権

 2 ポスト形而上学時代の批判理論――ユルゲン・ハーバーマスと社会哲学の使命

 3 観察としての理論――ニクラス・ルーマンと社会システム理論

 4 理論を讃えて――ハンス=ゲオルグ・ガーダマーと哲学的解釈学



第7章 アレゴリーとメタファー(齋藤元紀)

    ――ベンヤミンとブルーメンベルク

 1 ベンヤミンとブルーメンベルクの《修辞の思考》

 2 ベンヤミンの生涯

 3 ブルーメンベルクの生涯

 4 ベンヤミンのアレゴリー的思考

 5 ブルーメンベルクのメタファー的思考

 6 《修辞の思考》の目指すもの



第8章 批判理論(入谷秀一)

    ――アドルノ、ホネット、そしてフランクフルト学派の新世代たち

 1 理性の苦悩――フランクフルト学派第一世代の主要テーマ

 2 承認をめぐる苦悩――アドルノからハーバーマス、そしてホネットへ

 3 ホネット承認論の展開

 4 不透明性との対決――批判理論の新たな世代



 第?部 現代のイギリス・アメリカ哲学

第9章 日常性への回帰と懐疑論の回帰(荒畑靖宏)

    ――スタンリー・カヴェル

 1 日常言語哲学の方法

 2 日常性への回帰と共同体への要求

 3 懐疑論の回帰・悲劇・映画



第10章 「芸術」以後(三松幸雄)

    ――音楽の零度より ジョン・ケージ

 1 問題圏への導入

 2 音・楽音・沈黙

 3 芸術の存在論

 4 音楽の零度へ

 5 人間以後の音楽へ



第11章 性/生の可能性を問う政治哲学(清水知子)

    ――ジュディス・バトラーの思想

 1 欲望のエコノミー

 2 異性愛のマトリクスとメランコリー

 3 暴力・哀悼・可傷性

 4 身体の存在論と倫理



第12章 ナンセンスとしての倫理(河田健太郎)

    ――コーラ・ダイアモンドの『論考』解釈

 1 フィッカーへの手紙

 2 『論考』の序文と結論

 3 『論考』の目的と構造

 4 信念帰属の問題と『論考』の手続き

 5 『論考』が倫理的であるということ



第13章 分析哲学(齋藤暢人)

    ――現代の言語哲学として

 1 名前の記述説

 2 指示の因果説

 3 内包論理の意味論と直接指示の理論

 4 指示と様相



あとがき

事項索引

人名索引

齋藤 元紀[サイトウ モトキ]
2016年5月現在高千穂大学人間科学部教授

増田 靖彦[マスダ ヤスヒコ]
2016年5月現在龍谷大学経営学部准教授

内容説明

二〇世紀に入りすでに一〇年以上が経過した現在、現代の哲学・思想はどう展開し、何が論点になっているのか。本書では、多様化と分散を続け、不透明さを増しているようにみえる現代の哲学・思想の論点を探るための水先案内人となるべく、現代を代表する哲学者・思想家が共有している根本的な論点を究明し、読者がみずから思考する入口を提供することを目指す。現代の哲学を読み解くための、待望の思想地図。

目次

第1部 現代のフランス・イタリア哲学(哲学と“政治”の問い―ラクー=ラバルトとナンシー;主観性の生産/別の仕方で思考する試み―フェリックス・ガタリを中心にして;生の現象学―ミシェル・アンリ、そして木村敏;「寄生者」の思想―ジャック・ラカン;イタリアの現代哲学―ネグリ、カッチャーリ、アガンベン、エスポジト、ヴァッティモ、エーコ)
第2部 現代のドイツ哲学(「実践哲学の復権」の再考―ハーバーマス、ルーマン、ガーダマー;アレゴリーとメタファー―ベンヤミンとブルーメンベルク;批判理論―アドルノ、ホネットそしてフランクフルト学派の新世代たち)
第3部 現代のイギリス・アメリカ哲学(日常性への回帰と懐疑論の回帰―スタンリー・カヴェル;「芸術」以後―音楽の零度よりジョン・ケージ;性/生の可能性を問う政治哲学―ジュディス・バトラーの思想;ナンセンスとしての倫理―コーラ・ダイアモンドの『論考』解釈;分析哲学―現代の言語哲学として)

著者等紹介

齋藤元紀[サイトウモトキ]
1968年新潟県生まれ。2002年法政大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程修了。博士(哲学)。現在、高千穂大学人間科学部教授

増田靖彦[マスダヤスヒコ]
1967年愛知県生まれ。2001年マルク・ブロック大学(現ストラスブール大学)第三課程D.E.A.修了。D.E.A.(哲学)。2008年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、龍谷大学経営学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。