内容説明
マイクロクレジットは、昨今広く注目を集めている。しかし、バングラディシュのグラミン銀行など、途上国における研究は目立つが、先進国でのマイクロクレジットの実態について研究をまとめたものは少ない。そこで本書では、日本・アメリカ・イギリス・フランスにおけるマイクロクレジットの最新動向を紹介する。セーフティネット貸付が貧困や多重債務などをどう解決し、金融格差を是正するか、その可能性に迫る。
目次
マイクロクレジットの国際比較―展開と課題
日本におけるマイクロクレジットの形成と社会福祉政策―無尽から世帯更生資金貸付へ
日本における生活困窮者向け貸付―福祉貸付としての生活福祉資金貸付事業を中心に
フードバンクとマイクロクレジット―心のレストランとパルクール・コンフィアンスの取組み
日本の生活協同組合などによる貸付事業―金融包摂の実践と福祉的意義
アメリカ合衆国におけるマイクロクレジット―政府の庇護下で堅実に成長
アメリカにおける延滞者支援
イギリスにおけるマイクロクレジット―岐路に立たされるマイクロクレジット業界
イギリスにおける消費者向けマイクロクレジット
フランスにおけるマイクロクレジット―事業向けマイクロクレジットと個人向けマイクロクレジットの実態
フランスの協同組合銀行における生活困窮者支援の取組み―クレディ・アグリコルのポワン・パスレルを中心に
著者等紹介
佐藤順子[サトウジュンコ]
立命館大学哲学科心理学専攻卒業。現在、佛教大学福祉教育開発センター講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。