内容説明
幕末に開国した日本は、西洋の脅威の中でいかに近代化をなしとげて列強の一員となり、ついには世界大戦を戦うに至ったのか。はたしてその間、いかなる外交を展開してきたのか。本書では、最新の研究成果を踏まえて、開国から終戦・占領期までの約百年間における77の事例について、それぞれ背景、展開、意義を詳述し、近代日本外交史の全貌を明らかにする。
目次
第1部 開国と近代化の時代―一八五三~一九〇〇年(日米和親条約(一八五三~五四年)―ペリー来航と日本の開国
安政五カ国条約(一八五八年)―近代日本の出発 ほか)
第2部 列強としての台頭と同盟時代―一九〇一~一三年(日英同盟協約(一九〇二、〇五、一一年)―極東からグローバルな国際政治の舞台へ
日露開戦への道程(一九〇三~〇四年)―外交の挫折と両国の衝突 ほか)
第3部 第一次世界大戦とワシントン体制―一九一四~二九年(第一次世界大戦への参戦(一九一四年)―大正日本の「天佑」
第一次世界大戦と国内政治―元老以後の国家像と政党内閣制 ほか)
第4部 国際協調と孤立の狭間―一九三〇~三九年(ロンドン海軍軍縮会議(一九三〇年)―「外交」と「国防」の衝突
満州国建国(一九三一~三三年)―国際協調から国際的孤立へ ほか)
第5部 開戦・終戦・占領―一九四〇~五〇年(日独伊三国同盟(一九四〇年)―南進政策を当て込んだ賭け
南方経済交渉(一九四〇~四一年)―南進政策の蹉跌 ほか)
著者等紹介
簑原俊洋[ミノハラトシヒロ]
1971年生まれ。1998年神戸大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。現在、神戸大学大学院法学研究科教授。日米関係史専攻
奈良岡聰智[ナラオカソウチ]
1975年生まれ。2004年京都大学大学院法学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、京都大学大学院法学研究科教授。日本政治外交史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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