出版社内容情報
20世紀を見つめ、昭和と歩んだ知の巨人。その軌跡の背後にあった思想に迫る。
内容説明
二〇世紀を「昭和」という時代と共に歩んだ清水幾太郎。一つの立場に固執することのなかったその奔放な軌跡の背後には、コントやデューイとの出会いを契機に形成された彼自身の思想があった。戦争、機械文明、日米安保、大震災―時代の情勢に向き合いながら、清水はいかに思索と行動を重ねたのか。本書では、才気煥発、博覧強記の清水が残した膨大な著作・論考の読解から、思想家・清水幾太郎の実像に迫る。
目次
第1部 批判的社会学者として(社会学とマルクス主義とのはざまで;初期のオーギュスト・コント研究;社会学成立史の問題と『社会と個人』構想;清水周辺のコント研究)
第2部 思想家として立つ(デューイ受容とその解釈;結ばれたデューイとコント;社会集団論と市民社会論)
第3部 現実との苦闘のなかで(戦時下の現実―昭和研究会と読売新聞社論説委員;戦後「啓蒙」の寵児―再建の時代;思想としての機械時代―清水の戦後社会観;六〇年安保の思想前史―内灘の理想と現実;一九七〇年代の地震論―「地震後派」の環境観;衰えなかった気概―時代の移り変わりとともに;書き手として、紹介者として―文章論と翻訳;浮かび上がる思想家・清水幾太郎)
著者等紹介
庄司武史[ショウジタケシ]
1978年山形県酒田市生まれ。2013年早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。早稲田大学社会科学総合学術院助手、早稲田大学日本地域文化研究所招聘研究員を経て、サイバー大学IT総合学部客員講師、法政大学史センター調査担当嘱託(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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