内容説明
日本における百年の住まいを検証。わが国における“ハウジング・システム”の生成から発展、成熟から瓦解に至る過程を的確に描出した住宅社会史の決定版。
目次
序章 現代日本ハウジング史の立論
1章 第一次世界大戦期における住宅政策の誕生
2章 戦間期におけるモデル・ハウジングの展開
3章 総力戦とマウスハウジングの生成
4章 応急復興のハウジング
5章 高度経済成長とマスハウジングの黄金期
6章 1970年代におけるマスハウジングの軌道修正
7章 1980年代における持家社会の完成
8章 世紀末におけるマスハウジングの瓦解
終章 ハウジング・システムの行方
著者等紹介
住田昌二[スミタショウジ]
1933年神戸市に生まれる。1962年京都大学大学院建築学専攻博士課程単位取得退学。大阪市立大学生活科学部講師、助教授を経て、1978年教授、1996年同大学名誉教授。同年福山市立女子短期大学学長、2002年に退職。専門は住宅計画学・住宅政策。工学博士。1980年度日本建築学会論文賞。2000年・2012年都市住宅学会論説賞。2010年瑞宝中綬章。2013年都市住宅学会功労賞。社会的活動として大阪府住宅まちづくり審議会会長、全国コープ住宅推進協議会副理事長など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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toshibowdayo
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田園都市から、メトロポリスへ。全世界共通の都市の歩む道。そこには、住宅数の供給不足、スラム化が住宅問題として現れる。日本の場合は、だから、住宅数確保のため、一世帯一住宅を標榜するが、経済対策=住宅政策にスライドして、一世代一住宅に横滑りする。つまりスクラップ&ビルド住宅に横滑りする。それは、ローン返済の期間が住宅の寿命ということで、国の資産として住宅がストックされないと言う事と同義。つまり、累積的な経済損失。ある試算によれば累積500兆遠足らしい。今の国の借金の約半分。是、いかに処す! 2017/11/05