内容説明
ベトナム戦争はなぜ激化したのか。本書では、その転機を一九六三年に求め、五月に発生した仏教徒危機、半年に及んだアメリカと南ベトナム政府との対立、そして一一月のクーデターまでの一連の経過を詳細に解明する。それまで良好であったケネディとゴ・ジン・ジェム(南ベトナム大統領)の関係はいかにして断絶したのか、そしてなぜジェムは暗殺され、ケネディはベトナムで挫折を余儀なくされたのか。彼らの足跡を軸にいきいきと描く。
目次
序章 運命が交錯した日
第1章 炎上―仏教徒危機の勃発
第2章 苦悶―正面衝突への道
第3章 訣別―苦渋の決断
第4章 崩壊―混沌への一里塚
終章 無力な超大国
著者等紹介
松岡完[マツオカヒロシ]
1957年生まれ。1980年東京大学卒業。1986年筑波大学大学院修了(法学博士)。立命館大学専任講師、同助教授、筑波大学助教授を経て、筑波大学人文社会系教授(政治外交史、アメリカ外交史などを担当)。専門は、アメリカ外交史、ケネディ政権の外交政策(とくにベトナム政策)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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