内容説明
本書は、淡路島の人形浄瑠璃におけるわざの稽古と継承、および実演の過程を臨床教育学の立場から丁寧に記述したフィールド調査の成果である。わざと向き合い、そして応じる身体に、近代の教育現場から抜け落ちていた「身を投じた学びの可能性」を見いだす。教育の風景に新たな光をあてる労作。
目次
“わざ”の経験を記述する
第1部 稽古―“わざ”と向き合い、応じる身体(稽古を支える相互行為;知識の参照点としての身体;背景化される身体;生きられつつある型)
第2部 興行―“わざ”を継ぎ、演じる身体(「継ぐ」ことの手触り;「淡路らしさ」を求めて;「巡業」、あるいは等身大の駆け引き)
“わざ”の臨床教育学に向けて
著者等紹介
奥井遼[オクイハルカ]
1983年生まれ。2012年京都大学大学院教育学研究科博士課程研究指導認定退学。2014年博士(教育学)。現在、日本学術振興会海外特別研究員(ルーアン大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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