内容説明
下田踏海事件や老中暗殺計画、そして安政の大獄連座など、様々な事件に関わる一方、討幕の思想家として志士たちに多大な影響を与えた吉田松陰。その三〇年の短い生涯において松陰は、南は長崎から、北は竜飛崎まで大小七度にわたって日本中を旅した。本書では、全国各地に残る松陰ゆかりの記念碑、史跡をすべて紹介することを通じて、松陰の行動と思索を辿り、また根強い人気の秘密を探る。
目次
第1章 防長二国の道―至る所にある沢山の碑
第2章 九州への道―家学修業を志す
第3章 江戸市中の松陰―東遊から刑死まで
第4章 北辺の守りを探る旅―なぜ脱藩行なのか
第5章 近畿周遊―諸国遊歴の許可
第6章 海外密航を企てる―下田踏海の壮挙と挫折
著者等紹介
海原徹[ウミハラトオル]
1936年山口県生まれ。京都大学卒、京都大学助教授、同大学教授を経て、1999年京都大学停年退官。現在、京都大学名誉教授。元京都学園大学学長。教育学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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