内容説明
心理学研究において「ディスコース分析」をどのように活かせるのかを理論と実践の両面から学べる概論書。第1部「理論編」では、ディスコースの観点が心理学研究にもたらす意味について、関連する概念や方法を踏まえながら解説する。第2部「実践編」では、様々なテーマ・データ・分析手法を扱った研究例9つを紹介し、ディスコース分析の広がりと面白さを伝える。
目次
第1部 理論編(質的研究におけるナラティヴとディスコース;ディスコース心理学とディスコースの心理学;経験を研究するディスコース分析)
第2部 実践編(色覚異常を自覚させられる経験;知的障害児を持つ母親は子どもの将来をどのように語るのか;自死遺族のナラティヴ―対話的関係を共同生成するプロセス;原爆体験者の対照的な語り―生存者ディスコースと被害者ディスコース;対話プロセスとしての自己の語り直し;ポジショニング理解によるクライエントの語りの理解―「受け入れられる」ことは何を意味するのか;認知症高齢者との会話における繰り返し―「症状」を「会話上の実践」として捉え直す;子どもの「非行」と向き合う親たちの語りにおける笑いの機能;想起行為の軌跡を分析する―超常体験報告のディスコース)
著者等紹介
鈴木聡志[スズキサトシ]
東京農業大学教職・学術課程准教授
大橋靖史[オオハシヤスシ]
淑徳大学総合福祉学部教授
能智正博[ノウチマサヒロ]
東京大学大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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