内容説明
メディア・コンテンツ産業におけるつながりの感覚、さらにそのイメージは「ギョーカイ」という言葉の成立と展開によって広く明確に知られるようになった。しかし、それは、内輪の論理、関係者との癒着、馴れ合いと批判的に論じられることも多い。ギョーカイやギョーカイ意識の必然性と実態、起源から変化の方向性までを追うことでメディア・コンテンツ産業におけるコミュニケーションの様態とその必然を明らかにした。
目次
序章 メディア・コンテンツ産業の情報共有とは―分析のフレームワークと概要
第1章 トキワ荘にみるマンガ産業の勃興と生産者の適応
第2章 日本におけるPCノベルゲームの産業構造
第3章 日本の映画産業黎明期にみる「ギョーカイ意識」の成立
第4章 音楽の生産と人的ネットワーク
第5章 二層性のなかの記者クラブ
第6章 テレビ業界における「ギョーカイ」の形成とゆくえ
第7章 インフォーマル組織「ギョーカイ」のレゾンデートル―広告産業の視点から
終章 インターネットの時代に「ギョーカイ」は成立するのか
著者等紹介
樺島榮一郎[カバシマエイイチロウ]
1970年静岡県生まれ。2006年東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会情報学専門分野博士課程単位取得満期退学。現在、青山学院大学地球社会共生学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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