内容説明
戦後70年、日本はアジアとどう向き合ったか。戦争賠償、福田ドクトリン、東アジア共同体構想…関係構築の軌跡をたどる、初の本格的通史。
目次
序章 戦後日本とアジア
第1章 近代日本とアジア―大日本帝国の時代(明治国家の形成と国境画定;日清戦争と東アジア冊封体制の崩壊;韓国併合と植民地帝国日本の完成 ほか)
第2章 サンフランシスコ講和とアジア―一九四五~五二年(アジア諸国にとっての日本占領;日本の講和構想の中のアジア;対日講和条約・日米安全保障条約の成立 ほか)
第3章 「ナショナリズムの時代」のアジアと日本―一九五〇年代(アジアをめぐる諸構想;バンドン会議と日本の選択;「戦争賠償と東南アジアへの再進出 ほか)
第4章 アジア冷戦の分水嶺―一九六〇年代(東アジア外交の展開;東南アジアにおける日本外交;ベトナム戦争とアジア ほか)
第5章 冷戦構造の流動化と日本の模索―一九七〇年代(東西冷戦対立の緩和と日本外交の多角化;ベトナム戦争終結と過渡期の日本外交;一九七〇年代アジア外交の帰着点 ほか)
第6章 「経済大国」日本とアジア―一九八〇年代(八〇年代初頭のアジア外交;「米中日同盟」の発足?;中曽根のアジア外交 ほか)
第7章 「吉田ドクトリン」を超えて―一九九〇年代(一九九〇年代の対アジア外交の出発点;北東アジアの緊張と日本;広域地域主義の浮上と日本 ほか)
終章 二一世紀のアジアと日本―二〇〇〇年代(小泉純一郎政権とアジア;中国台頭と揺れる日本外交;民主党政権の登場 ほか)
著者等紹介
宮城大蔵[ミヤギタイゾウ]
1968年東京都生まれ。2001年一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。現在、上智大学総合グローバル学部教授。著作に『戦後アジア秩序の模索と日本―「海のアジア」の戦後史 1957‐1966』創文社、2004年(第27回サントリー学芸賞受賞、第1回中曽根康弘賞奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
勝浩1958
Studies
ワッキー提督
Ishida Satoshi