内容説明
「厳粛な催し」といったイメージに包まれた天皇即位式。ところが近世江戸期、即位式の意外な実態とは―思い思いにしゃべる大人たち、儀式品で遊ぶ童子、はたまた赤子に授乳をする女性まで、豊富な図像資料や当時の町触(市中掲示板)、公家日記の分析を駆使し、庶民にとって胸躍る遊楽であった即位式の姿を活写する天皇即位式案内書。
目次
序章 天皇即位式の世界へ
第1章 「見せつける」儀式と「見てはならぬ」儀式―即位式と大嘗会
第2章 近世歴代天皇の即位式
第3章 即位式の式次第・其の壱―当日進行と式準備
第4章 即位式の式次第・其の弐―お金とファッション
第5章 庶民の天皇即位式参観
第6章 朝廷行事を見物する庶民たち
終章 好奇心と憧憬と
著者等紹介
森田登代子[モリタトヨコ]
1972年同志社大学大学院文学部修士課程修了。1996年武庫川女子大学大学院家政学研究科博士後期課程単位取得。博士(家政学)。桃山学院大学国際教養学部非常勤講師、国際日本文化研究センター共同研究員などを経て、現在、NPO法人ピースポット・ワンフォー副理事長、なにわ創生塾主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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