内容説明
本書では、まずハンセン病対策の歴史と療養所での患者の生活実態を整理する。そして、養療所に配置されていたソーシャルワーカーが、政策の影響を受けながらどのようなソーシャルワーク実践を行ってきたのか、何を実現しようとしたのかを明らかにする。また、療養所におけるソーシャルワークの事例集やソーシャルワーカーの書いた論文を分析し、同時に、療養所のソーシャルワーカーと患者へのインタビュー調査を分析することをとおして、その実態を明らかにする。
目次
問題の所在と研究の目的・方法
第1部 ハンセン病対策の歴史と患者の生活(らい予防法の成立過程;らい予防法(新法)制定から廃止までの経緯
療養所におけるハンセン病患者の生活)
第2部 らい予防法下でのソーシャルワーク実践に関する調査研究(ハンセン病患者への支援に関連する先行研究;らい予防法下でのソーシャルワーク実践の実態;ソーシャルワーク実践の事例分析;結核療養所におけるソーシャルワーク実践;ハンセン病療養所のソーシャルワーカーへのインタビュー調査)
第3部 らい予防法廃止後のソーシャルワーク実践の方向性(ハンセン病回復者へのソーシャルワーク実践;らい予防法廃止後のソーシャルワーカーの役割;社会的排除とソーシャルワーク)+ハンセン病療養所におけるソーシャルワーク実践の枠組みの検討
著者等紹介
守本友美[モリモトトモミ]
1987年神戸女学院大学大学院文学研究科修了。1997年近畿大学豊岡短期大学幼児教育学科講師。2002年広島国際大学医療福祉学部医療福祉学科助教授。現在、皇學館大学現代日本社会学部現代日本社会学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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