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Minerva社会福祉叢書
ソーシャルワークにおける「生活場モデル」の構築―日本人の生活・文化に根ざした社会福祉援助

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  • サイズ A5判/ページ数 228,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784623071487
  • NDC分類 369.1
  • Cコード C3336

内容説明

ソーシャルワークは、社会の中で日常的に営まれる生活に対して行われる援助である。日本で暮らす人の生活は、個人よりも世間という自分のおかれた「場」に重点がおかれることが多い。しかし、今までのソーシャルワークは「個人主義」を背景にした社会で提唱されたものを、日本に適用してきた。本書は、ソーシャルワーカーの現場での声を丁寧に拾い、実践と照らし合わせていくことで、日本モデルとしての「生活場モデル」を提唱する。

目次

ソーシャルワークの「日本モデル」とは何か
第1部 「社会福祉援助」としてのソーシャルワークの基盤(人間の「生(ライフ)」への視点と「かかわり」の意味
ソーシャルワークにおける「ソーシャル」の意味
「生活」とその「主体」としての個人への視点)
第2部 日本人の生活・文化と「生活場モデル」の構想(「世間」に生きる日本の「個人」へのソーシャルワーク;「受け身的」な対人関係と日本人の「主体性」への理解;「場の文化」に基づく「生活場モデル(Life Field Model)」の構想)
第3部 「日本モデル」としての「生活場モデル」の展開(「生活場モデル」の基礎となる「生活」へのアプローチ;日本人の「生活場」としての「家族」へのアプローチ;日本のソーシャルワークとしての「生活場モデル」の展開)
ソーシャルワークの「日本モデル」の発展と成熟

著者等紹介

空閑浩人[クガヒロト]
1964年福岡県生まれ。1988年同志社大学文学部文化学科教育学専攻卒業。一般企業での勤務を経て、身体障害者福祉施設(社会福祉法人京都国際社会福祉協力会)の職員となる。その後同志社大学大学院文学研究科社会福祉学専攻に入学。同大学院博士前期課程修了、博士後期課程満期退学後、福岡教育大学教育学部講師および助教授を経て、同志社大学社会学部教授。博士(社会福祉学)。社会福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

20
ソーシャルワーク理論が米国や欧米からただ輸入するだけで終わりがちな現状に問題意識を持ち、日本のソーシャルワーク理論を「生活場」をキー概念にして分析しています。それぞれに国の社会には、それぞれ文化的社会的背景があり、経済的背景があります。そうしたなかで、日本固有の生活問題のあらわれ方があり、その生活問題に働きかけていくソーシャルワーク実践があるのだと思いました。全体を通してとても示唆にとんでいました。ただ、日本社会のマイノリティをも視野に入れてこの「生活場モデル」概念を用いて研究する課題はあると思いました。2016/11/23

sayan

2
あるPJでソーシャルワーカーの方々もメンバーで進めているものがある。その中で、知りえた書籍で、専門外なのでふーん・・・と思っていた。が、本書で、関わり方がが「ただ生きること」への支援ではなく、「生きることへの意味」に対する「かかわり合い」だと議論している箇所が非常に迫力あり、どんどんページが進んだ。社会哲学的な側面を盛り込みつつ、「(弱者の)存在価値の主張」が、単なる「観念的」な主張ものでおわるのでなく、「社会的」な主張が必要、という議論も非常に考えさせられる箇所だった。人間に訪れる事実としての多様性。*2017/01/25

maaaa

0
日本人は欧米人と違い世間の中に生き、人との関係の中で自己を築いている。こうした日本で行われるソーシャルワークでは、個人をエンパワメントして強くするだけでなくそれぞれの職場や家族といった生活の場に合わせた支援をしていくことが大切になる。日本のソーシャルワークでメゾ・マクロ視点がアメリカより重きに置かれているのも納得がいく気がしました。2015/03/08

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